検定試験に挑戦してます

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Nice!

1月25日は、学校で英検がある。
1学期に初めて英検5級を受けて、まこちゃんよりも付き添いの私の方がどきどきでした。
2学期は 勉強が間に合わなかったのだけれど、4級を合格しました。2回目の検定で、初めて 障害者への特別措置の申し込みをしました。

3学期・・・今回は 全く準備が間に合いませんでした。なんと言っても、年末年始のインフルエンザからはじまり気管支炎になり、今週も風邪引きなおしで ぼろぼろでしたから、コンディションは最悪でした。

今回の英検は 学校で 普通学級の生徒と一緒に受験します。
同じ年の生徒の中で受ける試験は 初めてです。
3級の検定試験を 経験するつもりで 受験してほしいな〜と思っています。


(日本語検定 )

お忘れの方も多いかもしれませんが、まこちゃんは アメリカ人です。=戸籍は米国籍になっています。
そして広汎性発達障害・小児期崩壊性障害という診断名にプラスして『日本語の学習障害』を持っています。
帰国子女のケースでも 珍しい発症の仕方かもしれません。(環境が原因となっています)

いま、学校の教科書を使った勉強や くもんの学習も 日本語を理解しようと頑張っているのですが、なかなか上手くいきません。微妙にニュアンスが違い 使い方も 年々、生き物のように変化し続ける日本語では まこちゃん達には かなり厳しい世界になります。
日本人の私でさえも、とまどうことが多くありました。
たった3年半、駐在で米国に行っていただけなのに、帰国したら 日本語の使い方が変わっていました。
中年のおばさんのせいもあるのかもしれませんが、TVという小さなマスで 洗脳されるかのように みんなが同じ方向を向いて、言語まで変わってしまう・・・こんな国って他にあるだろうか?と思うほど・・・。
そういう事に疑問を持たずにいる国民って・・・世界の目から見てどうなんだろう・・・?と思いました。
→おばさんは 変化に弱いという話なんですけどね(笑)

日本語検定は外国のパスポートがあれば、受験できるということなので、今までに習得した日本語で 検定試験を受けて、迷っていた日本語の使い方を しっかりと確定させて、自身につなげていきたいな〜と思っています。


(数学検定 )

数学検定 本を読んだら、ほとんどが読解で・・・数学の問題というよりは、日本語の理解度テストのような印象があります。
計算式も 日本語の専門用語が並んでいて、まこちゃんには・・??・・
算数の教科書で習ってきたことを 整理して覚えることに使えるかも・・と思って購入しました。

いろいろな検定試験を受けるのは、まこちゃんが学習してきたことを 整理して力にしていくためです。

誤解があるといけないのですが・・・検定試験に合格できたからといって、軽度の障害ではありません。
精神年齢は かなり低いままですし、日常生活を1人で行うことはできません。
ことがらを理解して どうしたらよいのかと判断する力も弱いです。
言葉を発して「コミュニケーションをとる能力」は かなり低いです。
だからIQを測ると 高い数値はでないのです。

それでも、世の中に出るときに 検定試験でとった資格を履歴に書けることは、競争が発生した時には 判断材料の1つともなりますから・・・
まこちゃんの いまできる日常の範囲だけでなく、できるという自信を少しずつ、広げてあげたいな〜と思います。

検定試験の前に、普通学級のみんなと英語を学べたことが ここにも経験としてつながってきます。
まこちゃんの「できる感」にあわせて 頑張っていきたいと思っています。


☆悲しいな・・と思ったこと・・☆
昨日は まこちゃんの制服のズボンを採寸しに出かけました。
帰りに 駅前のイトーヨーカドーで エレベーターを待っていたのですが、私達の前には 見るからに自閉症の青年が エレベーターが来るのを わくわくしながら待っていました。
いつもは エレベーター付近に人がたまっているのですが、今日は少ないな・・?と思って見ていると、
身体を微妙に前後にゆすり、手は顔の近くでひらひらさせて、独り言をぶつぶつ言い続けて、時々、にやっと笑う・・・
その行動を見て、エレベーターのそばに来た人は 顔をしかめてエスカレーターに移動していきます。
戸越銀座の事件(精神科に通っていた青年が無差別に人を刺した事件)が かなり根深く影を落としているのか・・・そう思えてしまうほど、人々は極端に避けて 距離をおいて逃げて行くように見えました。
青年を見る時の表情が・・・たまらなく嫌な物、危険な物を見るかのような表情でした。

私も自閉症の息子を持っているから、過敏になるのかもしれませんが、まこちゃんを抱きしめて泣きたくなってしまいました。
まこちゃんだって、不安定になると 目の前にいる青年よりも強い行動がでてしまうと思うんです。
飛び跳ねて 逃げて行ってしまうかもしれないし、大声で叫んだり泣き出してしまうかもしれません。

どんなにがんばっても、障害の特性を消し去ることはできないのだと・・・わかっているけれど、つらい現実をひしひしと感じるできごとでした。