先日、同じエリアの商店街で 包丁を持った高校生が無差別に人を傷つけるという事件が起こりました。
青森県の八戸市では 母親と兄弟2人を 包丁で刺殺し、放火する事件が起こりました。
このニュースを取り上げている所では しばしば発達障害を疑う書き込みがみられました。
今後、精神科医の診断が行われ事件の真相もわかると思いますが 安易な話題にするのではなく明らかになった『真実』を伝えてほしいと願っています。
発達障害・知的障害は 犯罪に巻き込まれることが多くあります。自分では 真実を正しく言うことができなくて、犯罪をしていなくても犯罪者にされてしまう事があります。子ども達を護るために、学ぶことが大切なのだと感じています。
発達障害の人たちへの 英国の取り組みを知るセミナーが国内で開催されていました。
(昨年、終了している記事ですが、書きとめておきます)
専門家の方に・・そして、国としても・・ぜひ取り組んでいただきたいと願っています。報道関係者の方にも 正しい知識でと・・お願いしたいです。
高校生・大学生・・大人になってからも 発達障害の問題を抱えた人が多いと言われているのですから・・・
本人だけが 1人でがんばるのではなく 家族が、周りの環境が とても重要な役割を持つことも わかってほしいことです・・・。
佐々木正美先生が昨年、セミナーを開かれていました。
佐々木先生の「ぶどうの木」のHPに感想が書かれています。
『響き合う心15 発達障害14』強度行動障害の人への英国の取り組みー合いたかった人に会えたー
https://www.budouno-ki.net/column/detail.html?id=27
☆すでに終了したセミナーです(参考までに・・・)☆
第122回 国治研実践セミナ−
問題行動のあるアスペルガ−症候群の人へのアプロ−チ〜予防にまさる治療なし〜
『社会的不適応(非社会的・反社会的)にある
アスペルガー症候群の人を支援する先進的施設(ザ・ヘイズ)に学ぶ』
【講 師】
ピーター・モリス先生 :ヘイズ・インディペンデント・ホスピタル臨床サービス部長
ブライアン・エヴァンズ先生 :スペシャリスト・サービス・コーディネータ
佐々木 正美先生 :川崎医療福祉大学 教授 医療福祉学部・医療福祉学 科長
アメリカ・ノースカロライナ大学医学部・精神科・臨床教授(非常勤)
平山 哲先生:社会福祉法人大阪府障害者福祉事業団 法人事務局施設整備準備室主任医師
ピ−タ−・モリス先生略歴:
ヘイズ・インディペンデント・ホスピタルの臨床サ−ビス部長であり、過去8年間他に例を見ないこの専門的施設で運営と実践のマネジメントの責任を担ってきました。この病院は別々の2棟の建物で、アスペルガ−症候群の12名の成人に住まいとケアを提供しています。そこのすべての住人たちには安全性の高い環境と自閉症かかわる多様なニ−ズが求められています。モリス先生はブロ−ドモア病院などの専門家たちのいる施設や病院と密接な連携を図り、アスペルガ−症候群の人々に助力、支援を提供しています。
モリス先生は英国国営医療機関(NHS)と民間・ボランティアの両分野において、学習障害や精神保健に関する広範囲にわたる経験を有する正看護師であります。学歴としては看護研修に引き続き、大学の看護学部を優等で卒業して看護師の資格を取得し、大学院課程においては教育学の修士号を取得しました。モリス先生は結婚して3人の子ども(息子2人、娘1人)をもうけ、ウ−スタ−で暮らしています。
ブライアン・エヴァンズ先生略歴:
資格:正看護師、スタジオⅢトレ−ニング・システム認定トレ−ナ−、英国自閉症協会認定対外トレ−ナ−
様々な施設において正看護師として25年間、学習障害がある人々にかかわってきました。1996年から英国自閉症協会で上級看護師として勤務し、のちにチ−ムリ−ダ−および施設支配人となりました。
専門的指導内容:
非常に困難な問題行動をかかえている人々に個々にかかわるスタッフに対し、スタジオⅢの低覚醒アプロ−チと非嫌悪的介入を指導するトレ−ナ−です。アスペルガ−症候群などの自閉症スペクトラム障害人々にかかわるスタッフにトレ−ニングを行う英国自閉症協会認定対外トレ−ナ−でもあります。
コンサルティングと専門的実務訓練:
英国全土にわたる専門家、介護者、親にコンサルティングとトレ−ニングのパッケ−ジを提供している最近設立されたヘイズ出張指導チ−ム(HOST)のリ−ダ−であります。
お誘いのご挨拶(☆このセミナーは終了しています☆)
近年、青少年による犯罪が増え続けており社会問題として取り沙汰されています。その中の一部は発達障害をもつ少年による犯罪であるとされ、当事者をはじめ関係者が多様な不安を感じています。真実を学ぶために真摯に勉強したいと思います。
全国の家庭裁判所がまとめたところによりますと、発達障害の少年の犯罪は少年犯罪のごく一部に過ぎませんが、一般の少年犯罪では窃盗が圧倒的に多いのに比べて、暴力や性に関する非行・犯罪が目立ちます。発達障害の人の犯罪には、人間がだれしも持っている攻撃と性の本能的な衝動が色濃く表現されるようです。
その理由はまだよく分かりませんが、発達障害の人に対する私たちの無理解な対応が彼らの強い欲求不満や不適応感を抱かせてしまっていることは疑いがありません。
今回、国治研にお願いして、この領域の臨床や研究で先進国とされる英国から専門家をお二人お招きすることが出来ました。 英国自閉症協会(NAS)は、ヘイズ・インディペンデント・ホスピタルという特別な治療教育病院を持っています。
そこに入所しているアスペルガー症候群の人たちを、どのように社会復帰へ導いているのか、
同時にまた不幸な状態に陥らないように、どのような予防的教育をしているのか、
幼少期や学校での教育の具体的な実践をも含めて学びたいと思います。
発達障害の子どもや青年を不幸な状態から救い出すために、同時にそういう状況に追い込むことがないように、多くの関係者と一緒に先達から学びたいと思います。
佐々木 正美
(このセミナーは終了しています)
国際治療教育研究所 https://www.iiet.co.jp/