前回はコトが夜中に急に中耳炎になって泣き出したので、
記事が中途半端でした。
興味深い記事があったと書いたので、むむっ、なんだろう??と
思いますよね。すみません。
まず、当の本人より、周囲、親などが「こだわり」に「こだわり」すぎないこと。
ご存知の通り、こだわりは自閉症の大きな3特徴のうちの一つです。
生活をしていく上で、大きく関わってくる、「自閉症」本体そのもののような
存在ですよね。
ある自閉症児のお父さんが「こだわり崩し」という手記の中で
「わが家ではこだわりを作らないように、毎朝登校する道順を変えたり、
お茶碗やお箸をかえたりします。」
と書いています。
が、こだわりを作らないことに周囲がエネルギーを費やし、
先手先手を打って生活することってどうなんだろう。
はたまた、新しい「こだわり」が出現するたびに、ああまた、
新しいこだわりが始まった、と家族で苦笑するのってどうなんでしょう。
ある自閉症児のお母さんが、この子は「いつも右足からズボンを履く」
って「こだわり」があるのよ。って言ってました。
だれも迷惑していない、危険でもない、ただ、こちらが疲れる、面倒lくさい、
周囲の目が気になる、多少不便だぞ
という「こだわり」はこの際「どうぞ。どうぞ。律儀だね。^^」
と、こちらも気持ちを解き放つと、
ふっと気が楽になるような気がします。
あとはご存知の通り、よい習慣の形成につなげたり
次のステップへの柔軟性を課題として療育や教育的な対処をする。
が、これができていないと、周囲を困惑させる
「巻き込みこだわり」なるものになるそうです。
(母親が赤い服を着るのを許さない、等)
想像しただけでゾッとします。巻き込みこだわり。家庭の危機ですね。
これは「こだわり崩し」をする必要があるかもしれません。
選択肢を与えて、選ぶことができるように療育するなどでしょうか。
本人も抜け出せない苦しいこだわりは、少しずつ崩してやることが必要
ということでしょうか。
ちょっと視点は違いますが、本人がやりたい、と思ってするのは
ただの「こだわり」で、
本人の意志に反して、状況に不適切な特定の考えや行動が反復して
出現すること(どうしても触らずにいられない、どうしてもそう考えてしまう、など)
は強迫行為、あるいは強迫観念と呼ばれ、
精神症状の一種になるとのことです。これまた怖い話です。
こうなるとお薬の力を借りることになりそうです。
基本的に「こだわり」は発達段階で変容していくようです。
老齢期になると薄れるそうですが、消えることはありません。
これはつまり知的発達段階で変容するということか、と思います。
大人になったときには、こだわりを我慢しないで、何にこだわっているのか、
相談すべき人にきちんと相談できるようになることが大切なようです。
長くなってしまいました。
発達協会さんの「発達教育」(2007.8)を参考にまとめてみました。
今日も読んでいただきありがとうございます。
もしよかったら応援のクリックをお願いします! ↓