4) マイルドな罰でパニックをコントロールする最後に、「禁断の一手」、すなわち罰によってパニックを抑制しようという働きかけです。これまでも繰り返し書いているとおり、罰にはさまざまな副作用がありますので、できれば罰は使わずに、これまで紹介した方法を優先的に使うのがいいでしょう。それでも、どうしてもパニックを十分にコントロールできないとき、体罰やことばによる、感情的で効果の薄い罰を与えてしまうのではなく、比較的マイルドで効果が高いといわれている罰を必要最小限に活用することは、意味のあることだと言っていいと思います。(繰り返しになりますが、この記事の趣旨は「罰を奨励する」というものではありません。その点、ご了承下さい。)