字の訓練。

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Nice!

私が小3の時のことですが、担任の先生はテストの採点で、少し変わった採点の仕方をしていました。

正解にマルを付けないのです。間違いにはバツを付けます。

私はこの方法が凄く嫌でした。
マルが1つも付いてなくて、バツ印だけのテスト用紙が返ってくるのは気分が悪かったです。

自閉児でも健常児でも、誰でもそうじゃないですか?
先生がどんな意図でこのような方法を用いていたのか分かりませんが、あまり良い方法とは思えません。

自閉っ子に対しては尚更です。

息子の話をします。
暗記力に長けている息子は、随分前に文字を1人で覚えました。それはいいのですが、書くときに鏡文字が多いのです。

でも幼稚園児で鏡文字を書く子は別に珍しくないし、小学校でちゃんと教えて貰えるから今は気にしなくていいや・・と思ってました。

ところが先日、病院で言われました。

「息子さんのようなタイプは一度覚えたことを修正するのは凄く大変です。小学校に入った時に正しい書き方を突然教えられてもパニックになるだけです。今から少しずつ直させておいた方がいいです」

・・だそうです。

なるほど。確かにそうかもしれない。

そういうわけで、少しずつ正しい字に直させる訓練を始めました。

と言っても訓練の方法が分からなくて、とりあえず紙に「あ」から「ん」まで全部書かせました。
そして鏡文字になっている字に「これは間違ってるよ」ということを伝える為に「バツ」を付けてしまいました。

すると、大激怒&大暴れ( ̄□ ̄;)

失敗でした・・

バツ印を見ると自分を否定されたような気持ちになるのかもしれません。
そんなことを考えている時に、前述の担任の先生のことを思い出したのでした。

さて。気を取り直して、別の方法で訓練を再開しました。
まだ4才の息子に「字の訓練」なんて本当はやりたくないんだけど、小学校の授業でパニックになるのを避けるためには仕方ないですね。

続きます。