分かち合う喜び

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Nice!

ここ数ヶ月、のび太の担任KP先生から、
毎月一日に電話がある。

KP「えっと・・・のび太さんの最近の学校での様子を
 お伝えしようと思いまして・・・」

以前記事にもしたあんなこと
(「あんなこと」はこちら)があってから、
おそらく「毎月一日にのび太の母親に報告しよう」と
自分で決めたのか・・・?

しかし、ず〜っと、

KP「えっと・・・のび太さんは本当に落ち着いていて、
 特にご報告するようなこともないんですよ。
 私もSTに関していろいろ調べて勉強して、
 『何かあったときに』と思って心の準備をしていたんですが
 何事もなくてですね〜」

・・・何もないなら事務報告みたいに
わざわざ電話頂かなくてもいいんだけど・・・

と、思いつつ、でも、ありがたいことだな〜と、
思っていました。

ま、でもね、KP先生!

この1ヶ月の間に、2度、
急にお腹が痛くなって保健室に行って、
でも「10分で治った」(のび太・談)とかっていうのは、
普通は「なんだろう?心理的なもの?」って
思わないかな〜?

こういうときにその日のうちに
連絡がほしいんだけど・・・

ところが、昨日、KP先生から電話が!!!

あれ?ちょっと早いなあ〜
フェイントか?
それとも、学校で何かあったのか?
いや、チョー元気に帰ってきたけど・・・

KP「えっと〜のび太さんの最近の様子をお伝えしようと思いまして・・・」

私「あ〜いつもお忙しいのにすみません」

KP「のび太さん、学校では相変わらず、何事もなく、
 むしろ生き生きと頑張っています。
 私もこの前「コミック会話」の本を購入しまして、
 何かあったときに備えているんですが、
 なかなかそういう場面もなくて・・・」

私「あ〜そうですか〜
 いつも秋は気持ちが崩れるんですが、
 今年はこちらも気をつけていたせいか、
 大丈夫みたいです。
 ま、小さいことはいろいろあるようですが、
 今のところ、落ち着いていますね。」

KP「そうですか〜良かったです〜
 いや、今日はお母さんにぜひ、
 報告したいことがありまして・・・」

お?それで毎月一日のサイクルを崩したんだな?

KP「先日、私、のび太さんと数人の子達と
 廊下に展示してある図工の作品をみていたんです。
 そしたら、別の子二人が『どけどけ〜!』って叫びながら
 走ってきて、のび太さんにぶつかって、
 のび太さんがちょっとよろけたんです。
 そしたらのび太さんが
 『廊下走るな!ぶつかったんだから謝れ!』って
 叫んだんです。
 お友達に「嫌だ」という気持ちを強く訴えることって
 今までなかったと思うんです。
 で、口調も激しかったから、
 『ほんとにのび太さんが言ったのか?』って
 私もびっくりしたんですが。
 で、その走ってぶつかった子を私が捕まえてきて
 謝らせたんですけどね。
 ちゃんと「嫌だ」という意思を表現できたことが
 すごいな〜と思って感動でした
。」

おおお!

のび太!成長したな!

小さいころから、嫌なことをされても、
ただパニクって号泣するだけだったのび太。

「○○くんが〜〜ってすごく嫌なことを言うんだ」
と、嫌なことを言われても、
どう言い返したらいいかわからなかったのび太。

「嫌なことをされたら、『嫌だからやめて』って言おう。」

「嫌なことを言われたら、
 同じ言葉を名前を相手の名前に変えて
 言い返してやれ」
(・・・ま、これには賛否両論あるでしょうが・・・汗)

・・・と、言い続けてきたけど、
頭の中ではわかっていても
なかなか実行できなかったのび太。

でも、とっさのことだったのに、
ちゃんと自分の気持ちを吐き出すことができたんだ!

それに、それに、なにより感動したのは、
KP先生が私と同じ気持ちで、
のび太の成長を見て感じてくれたこと。  

そして、それがうれしくて私に伝えてくれたこと。

 
KP先生・・・

なかなか、打っても響かないヤツ・・・って
今まで思っていたけど、
打って打って打ち続ければ、響くんだな・・・

久々に、心がパ〜っと晴れた。

ひとりでコーヒーで祝杯あげた。(私は下戸・・・)

のび太の成長に・・・

そして、KP先生とのび太の成長の喜びを分かち合えたことに・・・

乾杯!!!


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