発達障害児は、社会に適応する力をつけていくと、
障害特有の能力が薄れてゆく・・・
と、言われているらしいです。
ブログをはじめて知ったことですが、
その後、読んだ複数の本にも、書いてあって
「へぇ〜」と思ったものです・・・。
・・・が、
確かにそんな気がする。
いえ、確かにそうです。
こだわりが薄れてきたことや、
予定変更でのパニックも少なくなってきたこと、
過敏なほどだった痛みも我慢を覚え、
苦手な食べ物が減ってきたことは、
これまでの「経験」で乗り越えてきた
のび太の努力の賜物と思っていました。
確かに、そうともいえるでしょう。
でも、それと引き換えに、
カレンダーサバンとも言えた力は薄れ、
異常なまでのこだわりへの集中力もちょっとなくなりつつあり、
以前ほど、「自分の世界」をさまよう時間も減った。
ちょっと、さびしい。
自閉の症状が強かったころは確かにのび太本人も大変だった。
パニックのたび、心が擦り切れてヒリヒリしているようだった。
だから、この世の中で生きていくために
必要なことを教えてきた。
予定の変更というものはしょっちゅうあること。
好きなことをずーっとやっていてはいけないんだ、
「おわり」を覚えなければいけなかった。
みんなと同じ給食を食べないと、叱られることもあるんだ。
どんなに「痛い」ことや「辛い」ことを主張しても、
訴えれば訴えるほど、周りがひいちゃうことがあるし。
誰にでも自分の好きな話だけをしちゃいけないんだし。
そんなこんなを刷り込ませられた、のび太。
あの頃はそれを教え込むことが、
のび太の「生きる術」だと思った。
そして、ちゃんと期待にこたえて「ふつう」に近づくべく、
ここまできた、のび太。
でも、自閉症の特殊能力ともいえるような独特の世界で、
あの時はキラキラ生き生きしていたのも事実だ。
もし・・・
もしも・・・
自分で選べるとしたら、
「自閉症特有のキラキラした特別な能力」か
「ふつう」に生きていくための術か
のび太、
君はどっちを選ぶんだろう。
弱い親はいまさらながら、
こんなことを思ってみたりするんだけどさ・・・。
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