NHK総合テレビで国際共同制作ドラマ スーパーストーム(全3回)を見ていました。
毎年、世界中で大被害を出すハリケーン。その経路を変えられないか。
一見無謀に見えるこの研究が、今、現実のものになろうとしている。
科学者たちは1950年代から、気象を操作する研究に取り組んできた。当初は、 一見無謀にも見える研究だったが、その後、コンピューター・シミュレーシ ョン技術やカオス理論が進み、ハリケーンの発生メカニズが解き明かされ、 今では、進路変更は理論上可能だと考えられている。「スーパーストーム」 は近未来の気象操作の可能性と限界を描き出す3回シリーズ。
まこちゃんが生まれて 14年の歳月が過ぎました。
2才まで住んでいたNYの記憶は 私達にとっては「思い出」になりましたが、まこちゃんにとっては それはいつまでも『そこにある現実』の記憶のように鮮明であるようです。
言語の 英語の記憶が鮮明にいつもそばにあるように・・・。
NYのテロ事件の時は・・・『僕のNYが破壊された』と英語で話して・・ショックで学校にも行けなくなったくらいでした。
まこちゃんにとってNYは とても大きな存在です。心の支えであり、プライドなのです。
自分が『アメリカ人である』というアイデンティティをとても大切にしていますが、学校で繰り返し何度も「私は日本人です」という 英語の刷り込みを聞いていると 洗脳されるかのように『私は日本人です』と放心状態で話すことがありました。
それで「まこちゃんは アメリカ人でいいのよ。でも、日本人でもいいし、どっちでもいいのよ」と話をすると あわあわあわ・・・とあわてた様子で気がついて 『僕はアメリカ人です!』 と英語で自分を指さしながら強く話していました。
日本で学ぶ 学校教育の英語は まこちゃんにも いろんな影響をあたえるものなんだな〜と感じました。
いつも指導を受けているSTの先生のところで出た 発達検査の結果を持って 主治医のK先生の所に行ってきました。
その結果を見ながら・・・「まだ まこちゃんの実際の実力が出ている内容とはいえませんね・・・」
「この検査結果は 日本語で検査を受けた 日本語の理解力がどれくらいで 日本語でどのくらい判断ができるか・・・という検査結果になっています。日本語だけで 初めて検査を受けた時に比べて とても数値が上がってきていますね。
日本語の理解力が ここ数ヶ月で9ポイント上がっていますね。良い傾向ですね。
英語力は 現在 英語圏の英語(英語圏の国語)で 小学3年生程度の学習をして、内容を把握しているのですから、実際の精神年齢は 9才〜10才程度。 IQは60〜を超えて それ以上になっています。
日本では 日本語で検査をしますから、英語で検査をしてみると 本来の検査ができますし、高い数値がでると思いますよ。」というお話しでした。
校長先生から「マドさん NYでまこちゃんを育てなさいよ。高校も日本と違ってみんな行けるし・・何よりも まこちゃんにとってベストな環境でしょう」たしかに・・・確かにそうなんですが・・・生活の基盤は日本ですし・・お金持ちでもなければ、そうそうNYで私達だけ生活するわけにはいきません。
厳しい現実ですよね・・・。
『ニューヨークに帰りたい?』 まこちゃんは いつだってNYに帰りたい。だから聞けないんです。
NYに遊びに行ったら、もう日本に帰らない・・・と言いそうです。
ストームに襲われるNYを見ながら、私達がNYに住んでいた時の ストームを思い出しました。
Ryeの町の ビーチのウッドデッキがストームで 破壊され 吹っ飛び、海の近くの家が崩壊し、坂の下の家は水没・・・ストームで ボートで救助される人がたくさんいました。
私達の家は坂の上だったので、水害はありませんでしたが、道路の電線が切れて 火花を吹きながら踊っていました。
そうそう、私達の家の前にあった 大きなパイン・ツリー(家の2階よりも高い木)が倒れたのも 嵐の時でした。マイナス20度の冬の嵐も体験しました。
アメリカの自然災害は 日本のそれに比べてはるかに巨大で 命の恐怖を感じるという事を身近に感じるほどのものでした。災害の前には スーパーで買い出しの長い行列・・・レジは1時間半待ちでした。
そんな事を思い出しながら スーパー・ストームを見ていました。
私達の住んでいるS区では 様々な教育の試みが展開されています。
平成22年には 幼保施設も一体化された施設一体型一貫校 幼小中が開校を予定しています。
日本の教育も 高校の義務教育化、日本版のホーム・スクールの開発、障害のある子供が21才まで高校のカリキュラムをとることも可能になる教育に 進歩してほしいと願っています。
人事は学校が希望する通りに展開するとは限らないところが、公教育の難しさです。
くじ運が良ければラッキーだし、悪ければ 最悪の学年を過ごすことになります。
文部科学省の試みが もっと早く展開されて、良い先生が評価され、そうでない先生は 違う人生の道を選択してほしいと 切に願っています。
( 日本に上陸した台風)
このときは このエリアの老朽化した信号機が風速10メートルで倒れました。原因は犬のおしっこ?
本当の原因は不明ですが、樹木がとても少なくて 土もないし・・東京のようなコンクリート・ジャングルの環境は いろいろと難しいことが多いようですね・・・。犬も人も ストレスだらけです。