自閉症の人たちはとても個性的です。顔も性格もひとりひとりが全く違います。
自閉症という日本語の障害名からはイメージできない、ひとなつこくておしゃべりな人もいます。人と全くコミュニケーションが取れない人もいれば、ある程度コミュニケーションが取れる人もいます。自閉症の人は人と目を合わせない、とよくいいますが、中には人の目をじーっとみつめる人もいます。
怒りっぽい人、穏やかな人、あまり動かない人、動きまわる人、いろいろな人がいます。大抵は世の中の多くの人がそうであるように、その人の父親や母親に似た顔や体つきをしています。
判断はお医者様に任せましょう
自閉症の人が身近にいたり、過去に接したことのある人の中には、
「あなたは私が知っている自閉症の子とは違うから自閉症じゃない。甘えているだけじゃないか」
などと自閉症と診断を受けた人に言う人もいます。
「この子は自閉症じゃないわよ。私が知っている自閉症の人とは全然違うもの」
と、子どもが自閉症と診断されてショックを受けている母親を慰める人もいます。
言った人には悪気はなく、むしろ善意から出た言葉でしょう。しかし、言われた自閉症の人や家族は混乱します。自閉症か自閉症でないかは周りの人間が決めることではありません。お医者様に任せましょう。