「歯磨きをおざなりにやってると虫歯になるぞ」って子供に言っても、なかなかキチンと出来るものではありませんよね。
自閉症のYOOちゃんは、壁に掛けた「歯磨きの手順」を見ながら歯磨きをしていますが、お世辞にもちゃんと磨けているとは言えません。
ていうか、イイカゲン。
そんなYOOちゃんが、ある出来事を境にその態度を一変させ、ゴシゴシと何かに取り憑かれたように気合を入れて歯磨きをやるようになりました。
それは・・・
「差し歯が取れた」と歯医者に行ったYOO母。
検査の結果は悲惨なもので、「上の前歯数本がもうダメだ」ということで入れ歯をする事になった。
数本といっても見える範囲はほとんどといった感じ。
それを見たYOOちゃん。
相当ショックだったようで・・
「ちゃんと歯磨きしないと入れ歯になっちゃうぞ」の言葉に
「入れ歯イヤです!歯磨きします!!」
と狂ったように懸命に歯磨きするようになったのだった。
おまけに・・
母が何か食べようとすると
「お母さんは歯がないから食べません!」
といって、母の食事を取り上げるのだった(涙
「入れ歯があるから食えるんだよ」と父が説得して、とりあえず自閉症的食事制限は解除された。
ずっと以前におばあちゃんの入れ歯を見て「おばあちゃんの歯です♪」と言ってケタケタ笑っていたはずが、お母さんとなるとずいぶん様子が違うらしい。
身の危険を感じたYOOちゃん。
今日もゴシゴシ
ゴシゴシ・・ゴシゴシ・・ゴシゴシ・・ゴシゴシ・・ゴシゴシ・・ゴシゴシ・・・・
「・・・・・・・・・・」
「イイカゲンにせんか、コラ!」