タンコロは、毎日秋桜と一緒に通学してるんだ。
昨年、秋桜が入院したときは、ボクか或いはペイスケと一緒に登校し、なにも問題らしきことはなかった。
それが秋桜と一緒だと、寄り道が多くなる。
当初は、シャッターがあった車庫だった。
このシャッターは長年続いたこだわりだったけれど、最近はそれもようやく収まってきた。
ところが車好きのタンコロ。通学路にある民家の庭先にある車に気を取られることが多くなった。
無理やり、秋桜が登校させようとすると、泣き叫んで座り込んじゃう。
でも、毎日というわけではなくなってきた。
登校すると、教室にはいかず、そのまま体育館に行き、朝から一人でバスケを楽しみ、それが終わると、校舎に隣接している市民会館の音楽室にいって音楽を楽しんじゃう。
無理に連れて行こうとすると・・・車のときと同じ。
タンコロも4年生の男の子。
結構力がついて、女の秋桜一人では難渋しちゃうことが多くなり、困った場合だけ、秋桜は学校に電話をいれ、援助を求めていた。
それが昨日、タンコロの2人の担任から秋桜に「登下校はお母さんだけでやってください」という一方的な申し入れがあった。
これに怒った。
今日は会社を休み、タンコロと秋桜と一緒に学校へ。
担任二人のうち、一人は午後出張で不在だったが、残る担任と教頭には、話があるから放課後、時間を明けておくように言っておいた。
特に、教頭には校長も同席するようにと。
最初から最後まで、怒りっぱなしだった。
普段から手を抜いてばかりの担任には、申し入れようとタイミングを見計らっていたんだけれど、それが今日爆発しちゃったわけだ。
一生懸命教育に取り組む先生と、手を抜いて言い訳ばかりしてる先生のことは、子供が良く見ている。
だから、タンコロは昨年担任の先生の名前は言うけど、今年の担の名前は言わないんだと。
タンコロは自閉症で、会話ができず、単語を話す、叫ぶだけ。
そんな子の言葉には重みがあるんだと。
教師が教室で子供たちと一緒にいること以外の事務の大変さは、ボクも知り合いに先生をやってる人が多いから分かる。
でも、それを手抜きの言い訳にしちゃいけない。
先生の忙しさは、子供たちには、ある意味関係ないのだから。
学校側との交換ノートが毎日あるけれど、これはタンコロが毎日学校でどんな日を送っているのか知るためには、大事なものだ。
タンコロは会話がうまくないんだから。
そのノートで手抜きしてるのが良く分かったし、担任2人でどんな話がなされ、特殊学級が運営されているかも分かった。
どんなにいい加減か、良く分かった上で、怒っていたんだ。
校長は目を白黒させていたけれど、この校長とは教頭時代から4年の付き合い。
もっと、現場の足元を見つめようとしないと、アンタの足元すくってやるよ、と言ってきた。
最後は校長と教頭と今後について話してきたけれど、どうなるか。
担任がいい加減な態度で言いたいことを言うなら、こっちも言いたいことを言ったまで。
あわてるのは学校側だ。
なんせ、ボクは担任二人のうち、一人を辞めさせろ、と言ってきたんだから。
純粋な子供の目を前にして、好き勝手やっていいはずがない。
子供たちは良く見てるんだ。
明日からどうなるか。あんまり期待はしてないけれど、ね。