この4月からスタートした特別支援教育。
期待しつつ見守っておりますが、3か月経って、さて学校は一体何をやっているのかな??と思うようなケースの受診が相次いでいます。
ある町のある学校は特別支援学級があるにもかかわらず、統合教育を目指していた昔(大昔!)の方針を貫いているのか?!どのお子さんも親学級でできるだけ過ごさせるようにして、毎日1時間ごとに一人ずつ個別指導を受けに特別支援学級にやってきて、その時間だけマンツーマンの指導を受けるという形をとっているというビックリ仰天の事実が先日発覚。
親学級で過ごす時間の大半を知的障害のある自閉症のお子さんは混乱の中で過ごし、「パニックを連発して、教室から飛び出してしまうのをどうしたらよいでしょうか?」と親御さんから質問をされました。
この問題解決には、幾重ものハードルがありそうで、どこから手をつけたらよいのやら・・・。恐ろしく古~い体質の教育体制を打ち砕くことができるのか?!話のわかる相手ならこんなことにはなってないわけで・・・。話のわからない相手とどうやって話を噛み合わせていったらよいのか。
自閉症のお子さんをひと時でも混乱の中に置くことは、決してあってはならないことです。それができないということは、支援不足、理解不足、準備不足。支援する資格があるとは言えません。そうした自覚もないまま「特別支援教育」と唱えていて、何の意味があるのでしょうか?
自閉症・発達障害のお子さん達が受診され、お母さんたちからこうしたビックリ仰天の事実を聞くたびに、何のための特別支援教育??と思ってしまいます。
「わが校では、まだ試行錯誤の状態でして」
「特別支援教育のために準備をしているところでして」
・・・言い訳は、聞きたくないなあ~。
特別支援教育は、目の前にニーズのあるお子さんがいれば、いつでも適切な形でスタートできなければ意味がありません。
ekubostar爆発寸前。
辛抱強く訴えていくのもキツイものがあるなあ・・・(ため息)