過食と過飲のこわさ つづき

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Nice!

夕食にチャーハンを作っていると
ツヨが近づいてきて「お・は・ん!」(ごはん)と連呼してきました。

食器棚から自分のご飯茶わんを指差して
『白いごはんがたべたい』と。

チャーハンも好きなのですがね・・・

じっと目を見て「お・は・ん!」。
引き下がる気配は全くありません。

このご飯茶わんで夕食に白米を食べることが
最近のこだわりなのでしょう。

じゃ、まず白米を少し食べ、チャーハンも食べさせよう。
シーフードとピーマンをたっぷり入れたチャーハンです。

いただきます、と白米を食べる。
チャーハンも食べる。
ひとしきり食べて、少な目にしておいたポットのお茶も飲み切って、
ごちそうさま。

お皿を舐めるしぐさをして、流しに茶碗を出す、というこだわりを済ませる。

すると
「お・は・ん!」

ああ、もう一つおとといくらいから始まったこだわりがあったのだった・・・

「流しに置いた茶碗をもう一回拾い上げて
おかわりをする」

という・・・

この土日はごちそうさまをして歯磨きまでして、
そこからまさかの流し台からのおかわりでした。

・・・

今日は冷凍庫のご飯もすべて隠して
万全で対応したと思ったのに

冷凍庫を何回も開け、見当たらないとなると
まさかの食材のストック棚を開け
さと〇のごはんを指差してきました・・・

どんなにおしまいと伝えても、さと〇のご飯を禁止しても、
多分、家にごはんがなくても、
おかわりをしないと永遠に要求し続けるでしょう。
すでにツヨの目は追い詰められたような目になっています。
叫び、家の中を走り回り、ベッドに伏せ、また走り回る。

ここであげてしまったら、
あ、やっぱり結局はもらえるんだ
と誤学習をしてしまう?

いいえ。
そんなことはツヨにはどうでもいいのです。
儀式を終えることだけが彼の心を支配しています。

おなかを見るともうポンポンにふくれている。
親としては物凄い板挟みです。

でも私を叩きたいのを我慢してベッドで突っ伏しているのは偉いのです。

苦しそうな声は一向に収まらない。10分。15分・・・

冷凍ご飯をほんの少しだけチンして
食卓の上に置きました。
私の気持ちとしては、正直なところ
茶碗を投げつけたいくらいのつらさです。

何に投げつければいいんだろう。
ツヨに怒るのではないけれど、
ただ苦しいのです。

部屋からそっと出てきたツヨは
食卓のご飯をまるで申し訳なさそうに食べていました。

かわいそう、なんて油断していると、
また大量のお茶を要求して、ポンポンにふくれたおなかを見た私は板挟みになります。
お茶を飲み終わらない限り、ずっと食卓の周りをウロウロしているのです。

すべてが儀式的なこだわり。

どこかに出口はあるのかな・・・