ある日の会議中、開発リーダーの携帯が突然、発信者不明で鳴り始めた。
「いやー宣伝ですよ。」といいながら、出ないリーダー。
そうすると留守電にメッセが入った….
どうも電気会社だった。開発リーダーの家の電気が明日、止められると言う。
「えっーーー！！なんでなんで？？」と聞くと、

支払い滞納

どうしてそんな事が起こるのだろう？思った。独身男性には、聞いてはいけない何か深い事情があるのかもしれない......。と心配する私。どうして？？とは聞いてはいけないかもしれないと思い、

えっ？？リーダー、支払えないような深い事情があるんだったら、言ってくれればいいのに。電気代くらいだったらどうにかするのに。

と言う私。リーダーは、

いえ、我が家の電気代$20-25ドルを推移していますので、払えないっていうことはないんです。

いやいやいや…、驚き。
まず、電気代20ドルっていう時点で、家に帰ってないのがバレバレ。電気、使ってないじゃん。会社にずっといますね。
我が家の電気代は夏場でも100ドルは超えます。冬は250ドルとか平気でいきます。

原因は、家を買ってから、電気会社がPG&Eじゃなくなっちゃったからですねぇ。

と、しょぼんとするリーダー。
なぜPG&Eじゃなければ、こうなるか？お話は下記。
　PG＆Eというと、日本で言う東電のような所。大手です。
「こうしたら、安くなる。ああしたらやすくなる。」といいながら、節電グッツを販売する会社と提携してる感じ。さらに請求書もemailで送り、自動引き落としにするようにと再三言ってくる。請求書以外にもいろいろ連絡取ってきます。自動引き落としも積極的に行い、支払いを滞納なんて、なかなかさせてくれない。滞納するとペナルティも高いらしい。（という噂。PG&E怖いので、滞納したことないので、わかんない。）
けど、開発リーダーは、１年ほど前に引っ越しをしたので、　PG&Eではない電気会社に変わった。なので、emailでの請求書も自動引き落としも来ない。昔ながらの郵便システムです。家のポストを長く見ないで、放置していた模様。積み上げられるダイレクトメールもチェックしていなかった。

実はシリコンバレーはわりと多くの地域でPG&Eが牛耳っています。私は、もともとこの押しが強いPG&Eが余り好きではなく、私が一番好きな映画「エリンブロコビッチ」を見てから、さらにPG&Eが苦手で…。

この映画は、汚染の話で実話です。汚水を街にながしていた話です。この映画の主役のエリンブロコビッチさんはまだ弁護士のお仕事をなさっていますね。

私が

自動銀行引き落としにすれば？

と言うと

だから、今の電気会社、PG&Eより安いんですが、自動引き落としシステムの手続きが全部郵便とかで面倒なんですよ。オンラインシステムが、ないんです。

あぁ！そうか、そうだった。開発リーダーは、PG&Eを使っていた頃は、自動引き落としを使っていたんだ！！
今度の電気会社は私がいつもやってるように郵便で送られる請求書を見て支払うという

アナログ
開発リーダーは、好きでもない事がアナログになると、急に興味を失う。

私は、アメリカの自動引き落としは、なんとなく私は怖いのでアナログでチェックで支払っています。
というのも、私のお友達の昔の話ですが、クレジットカードの引き落としを自動にしたために、60ドルしか使ってないのに、6000ドルを自動に引き落とされた人が居ます。アメリカは小数点が値段の中に入りますから、この小数点を整数に間違えて、2桁多く取られたらしい。彼は、そのことをクレジット会社に文句いったものの、なんでも手続きが遅いこの国は、何度も電話して時間を取られた上に、書類を山のように書かされて、結局、6000ドルが戻って来たのは、1ヶ月後ということがありました。私もそれを横で見てて、

アメリカの自動引き落としは自由引き落としだな（自由に好きな金額を引き落とす。）

と思ったので、自動引き落としは余り使いたくないなーと思っております。
ということで、
開発リーダーの話に戻すと、罰金は、36ドルだったそう。

罰金が電気代より高いんです。

しょぼーーん........。
凹むリーダー。几帳面な性格なので、忘れた事も嫌らしい。
今度、美味しいワインでもごちそうするよ！と言ったものの、金額だけの問題ではなく、この無駄も嫌いらしい。私だったら

あ！！やっちゃったよー！！

の１行で終わりなんだけど......。几帳面なリーダーです。