絵カードから、まさかの「次の段階」へ!

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Nice!

ツヨのスケジュールボードです。その日の予定を終えるとツヨがここのそばに立って『あしたのよていは?』とアイコンタクトを送ってきます。^^私が「〇〇だよ。」と言うと下のスケジュールに、翌日の行先を貼ります。耳で行先を聞き分けられます。(たいした種類はないのですが)このPECSを作ったのは小1の時。「絵カードでコミュニケーション」(右のお気に入りにもあります。)を参考にして、学校で使い方や訓練の仕方を教わりました。ツヨはすぐに『これはべんりだな。』と思ったようで、それから毎日欠かさずスケジュールを確認してくるようになりました。行先の写真を撮ってきてパソコンとラミネーターで行先カードを作りました。カードを作るときに、文字は読めないけれどいつか読めるようになるかもしれない。と写真の上部にその名前を書きました。文字を入れたことを、その後はあまり気にしていませんでした。しかし今年のツヨの先生たちは、またしてもチャレンジャーでした。字のほうが、いつでもどこでも誰でもツヨに「伝達すること」ができるからと学校での見通しのスケジュールをひらがなで提示するという私にとっては「まさか」のステップアップ。ツヨもきっと『おっ??』っと思ったでしょう。^^;一年生からの積み重ねはもちろんとても大きいものがありました。50音を勉強して、50音を聞き分けられて、一文字ずつ書けるようになり、同時進行で耳から「物には名前があること」を勉強しました。そして5年生で、耳で知っている単語をひらがなに置き換えていく気の遠くなるような勉強をして。さらに2月に一か月寄宿で生活する機会をいただき、寄宿の先生も、字でのスケジュール提示を徹底してくれました。朝から晩まで一か月徹底・・・そして5年生の終了式を終え、春休みのある日。ツヨがスケジュールボードを前にして何か指差ししていました。私が、明日は「ぴっ〇〇〇〇」だよ~と何気なく言った後のことです。今自分で貼った、児童デイの写真の上のひらがなを声にならないけど口を動かしながら一文字ずつ『ぴっ・〇・〇・〇・〇』と読んでいました!読んでいた!まさに字を読んでいたのです。音と字と意味が一致した瞬間を見た思いでした!じゃ、これは?これは?とひらがなで書いてあるものを試しに私が指差すと『がっ・こ・う』『お・べ・ん・と・う』などと得意げに口をパクパクして読んでくれました。読めたね!ここに名前が書いてあることに気がついたんだね!字って素敵だね。こんなに便利なんだよ。街には便利な字がたくさんあふれているんだよ!メニューだって読めたらいいね。駅にも名前があるんだよ。本だって、絵だけじゃなくてお話が書いてあるんだよ。次の扉をかちゃりと開けたツヨ。きらきら輝く目で次はどんな字を読むのか。いつもツヨに応援ありがとうございます!