本当に1年ありがとう。今回の事は、渡にとっては、Bad luckだったかもしれないけど、しらない人に触ってはいけないことも彼は学んだと思うし、1年ここで学ばせて頂いた事はもっと多いので、本当にありがとう.
とお礼をのべてきました。
自宅に戻ると夕方遅くに不在だったボランティアコーディネーターの方から、電話が入っていてお礼が述べられていて、渡は本当によく働いてくれるので、私達は彼のことを誇りに思っているのよ。今回は、本当に不運だったけど、私はまた渡が気に入るボランティアできるところを探すから。
と必死で留守電を残してくださっていました。
とりあえず、香穂は、
「渡がセクハラしたと誰も思っていない。みんなある程度の真実はしっている。」ということに一安心。
やっぱさー、弟がセクハラした、って言われたままで、嬉しい姉ちゃんは、いないだろう。
とのこと。まー、そうだわな。
そんな渡も香穂も冬休みが終わり、大学&大学院が始まった。
職業訓練は先に始まっているのだけど、渡は今年のメインは大の苦手な英語の読みで、先生もいろいろ配慮してくださっていますが、やはり数学ほど意欲はわかない..。という感じです。どうなるんだか...。
香穂のほうは、大学院が本格的に滑り出しました。
今期は3日/週に通うスケジュールになり、そりゃー楽でいいわー。と思っていたら、いえいえ、それ以外の時間はラボ(研究室みたいな感じ)でずっと絵を描いたり勉強したりするそう。さらに、朝5時起きで行かないといけない曜日がある。彼女の大学の駅から我が家に一番近い駅(それでも車で20分はかかる駅)までは、東京ー小田原までの距離があります。長距離ですね。
アニメーションのトップの教授が教える授業もあります。その教授は、某夢の国で映画製作に10年以上携わり、厳しい厳しい。アニメーションのキャラクターの描写の難しさから入ったらしい。実はアニメーションというのは、主役は「正義」という軸を元に描けばいいので、まだやりやすいらしい。難しいのは、悪者。完全に最初から悪者だと、見てる側は飽きてしまうというか、ストーリーがわかりすぎになるらしい。なので、その辺りをいかに見てる側を悪者に気を引きつけながら、ストーリーを構成するか?とか、そういう話だったらしい。
たしかに、ライオンキングなんか、おじさんのスカーは最初はなんだか優しそうに感じたけど、すごい裏切り者だったし、トイストーリー3でもサニーサイド保育園にいた紫色のクマは最初はすごく優しかったのに、驚くほどの悪者だったし。
さて、香穂の宿題。「映画の1秒分の絵を描いてこい。」だったそう。私が
「よかったねー、簡単じゃん。」といったら香穂に驚かれた。
あのね。映画って、1秒の間に24枚の絵があるんだ、なので、24枚描いてこいっていうことだよ。今回のこのクラスは大学院アニメーション専科で昨年は、一般教養に近いアートだったからまだよかったんだよ。先生は、大学院なんだから、飛ばしていくわよ。って張り切っている。けどさー。学生も全員アニメ専科の大学院生だから、非常に手ぎわがいいんだよ。ラボの予約からグループでする作業の段取り、先生に指示されなくても、どんどん進むので、さらに授業の速度を早めてる感じ。
すごい宿題の量だなぁ….。だって取ってる科目はこれだけじゃなくて、他にも科目がある訳だし。各科目で宿題が出る訳だし。
ひぇぇぇ…。前の学期もすごく大変そうに見えた私は、今学期は香穂の「真剣白刀取り」のように見えてしまうのでした..勉強、好きだねぇ…