ブログを長くお休みしてしまいました・・・みなさんにご心配をおかけしました・・
昨日の雷雨は ものすごい雷と豪雨でものすごかったです。2日続きの雷雨、今日はありませんように・・・
いつでもご機嫌な まこちゃん家〜といきたいのですが・・晴れの日もあれば・・
雷雨の日もあって・・心の中が嵐に包み込まれているときには・・心おだやかにすごせるように・・
主治医の精神科医の先生の所に 緊急で予約を入れたり、カウンセリングの先生の所へ行ったりと・・そんな日々をすごしていました。
先月・・6月は STの初回だったのです。
療育の方は、行動療法を中心にしていて かなり厳しく指導されると聞いてはいたのですが、STは言葉の指導なので「コミュニケーション」を中心にして指導を頂くのなら・・そんなに激しい行動療法は無いだろうと考えていた私が・・「バカ」でした。
初回からSTの指導の先生との何の信頼関係も、情報の確認も無いまま・・とにかく指導がはじまりました。母親は「ど素人」と思われているんでしょうね・・STの先生がする事は何でも従わなくてはならない・・そんな雰囲気でした。
はじめは・・様子見の 普通の言語指導の内容でしたが、とにかくSTの先生の 言葉が汚いんです。先生いわく・・「形をくずしていきますから・・・」
たしかに定型で言葉をだすための指導をしてきたので、「いつかは・・」形を変えたり、崩したりする事は必要ですが、俺様は定型で言葉を出すこともおぼつかないので、コミュニケーションの練習にここに来ているのに・・何を考えているのだろう・・?と思いました。
ものすごく早い日本語・・そして「俺様の大嫌いな汚い言葉づかい」
先生が何を話しているのか・・日本語を聞いて、瞬時に英語に返還して理解して、それを日本語を出そうとして必死の俺様ですが・・そのことだけでもストレスで、過呼吸気味で・・とてもつらい状態でした。
先生は わざと付加を強くして様子を見ているのがわかりましたが・・・
これが学校の先生だったら・・・私は・・ぶっとばしていたのではないかと思います。
私は・・まこちゃんの様子をみながら・・先生の行動観察をしていましたが・・・
とんでもない事態になるとは・・思ってもいませんでした。
次にゲームをはじめると言って・・サイコロの色の目で 腕立て伏せを何回とか・・体を動かすことを指示されるのですが・・先生が まこちゃんの頭の方にしゃがんで・・先生の顔をしっかりと見ないと「1回」とカウントしてもらえません。
カウントしてもらえないと・・また、指示を聞かない・・話を聞かないと・・1回とはカウントされないのです。
これって・・・「軍隊の特訓に似ている・・」と思いました・・
言葉の指導ではなく「行動訓練」をされてる??〜それも何の信頼関係も無い初日から??と思いました。
最後は 手を膝において、先生に挨拶をして終わるのですが・・
俺様は、「待つことがかなり苦手です」
それで毎回、どこでも苦戦してきたのですが・・ これが先生の強行的な行動療法のつぼにはまってしまったらしく・・何回も何回も繰り返して やり直しが続いて・・
とうとう・・俺様は待合室に逃げたまま戻ってこなくなりました。
はじめが肝心なので・・とは言ったものの・・大丈夫かな〜?と思いつつ・・
STのプロなのだから まさか「暴力には出ないだろう」と思っていた私が浅はかでした・・・。
その状態は・・まこちゃんが 文京区の柳町小学校の1年生の時の事をフラッシュバックしました。
言うことを聞かない・・小学生の体を 大人の先生達が何人も上から押さえつけて「羽交い締めにして」言うことを聞かせようとしていたシーン・・・。(この指導方法は 現在は行われていません)
まこちゃんは、先生と 取っ組み合いのような状態になり、上から羽交い締めされていました。
まこちゃんは・・「殺される・・」と思うくらいの「恐怖」を感じたのだと思います。
先生のめがねをふっとばし・・顔をひっかき・・先生の鼻をかじったのです・・・
この行動に一番驚いたのは・・まこちゃんでした。
私は・・全身から血の気が引きました・・
もちろん先生にはとても申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが・・
それよりも何よりも・・こんな指導を受けさせて「人に危害を加えてしまった・・」ことを考えました。
いままで、人を傷つけた事など一度も無かったですし・・他人が傷つけられることさえ耐えられないと泣いていた子なのに・・
私の育て方が悪かったのか・・? 指導の仕方が悪かったのか・・? 療育の仕方が悪かったのか?
こんな所に連れてきた私が 何より一番悪いのだ・・と 思えば思うほど・・
生きているのが・・つらくて・・つらくて・・
今まで何をして生きてきたのだろうと・・
一生懸命に まこちゃんと療育に教育に励んで 歯を食いしばるようにして いっしょに歩んで来た毎日を・・ 暴力で破壊された気持ちになりました
そして・・そんな暴力で殺されまいと・・必死で抵抗した まこちゃん・・・。
死ぬほどの恐怖を味あわせてしまった私は・・母親として失格だと思いました・・・
とても いたたまれなくて・・・死んでしまいたいと・・何度も思いました・・・。
そんな気持ちになっても・・やはり・・死ぬわけにはいきません・・
そんなことを まこちゃんが望むわけもありません・・・
だけど・・成人の人を指導してくれるSTなんて どこを探しても無いのです・・・
成人になってしまうと・・「もうこの先、何をしても変化もないし、どうしようもないですよ」
という扱いになってしまうのです・・
「もしかして・・他の先生にかわってもらったら、ひどい指導は無いかもしれない・・」と思ったのですが・・
柳町小学校の時は・・ 力づくで押さえつけて子供を指導する指導方法を 専門機関で学んできた・・と先生方が言っていたのを思い出しました・・・。(この指導方法は 現在は行われていません)
ならば・・ どんな先生に代わっても、指導方法は変わらないのではないか・・・
私自身が パニック状態になった気持ちを落ち着かせるまでに かなりの時間を要しました・・・
人を傷つけたことに 強い衝撃を受けた まこちゃんの心のケアが必要でした・・。
私自身も・・今後の方向性を考えて行くことも 不安定で 不安が強くなると過呼吸になり、自分を抑えるのがようやくの状況で・・・
児童精神科医の主治医の栗田廣先生に 緊急の予約を入れて頂きました。
「STの先生は いじわるです。とてもこわいのです。もう行きたく有りません。ぼくは行きません」
まこちゃんは、栗田先生に はっきりと自分の気持ちを話しました。
栗田先生は「よほどの恐怖だったのでしょう。私に しっかりと気持ちを話して、お母さんに聞いてもらいたいという気持ちがよく伝わってきました。本人も 行きたくないと言うのですから、もう行かなくて良いと思います。」
「人を傷つけてしまったということが 心に深くささっているように思います。私がいけなかったのですが・・・」とその時のことを先生に詳しく話しました。
栗田先生は「本人は 殺されるのではないか?というほどの恐怖を感じて・・必死にもがいて暴れて逃げようと 必死の行動だったのでしょう。それは正当防衛なので 気にすることはありませんよ」
とお話を頂きました。
今後は、私が パソコンで教材を使って 様々なことを教えて行く事になり、STの指導はやめることにしました。
ようやく・・・嵐の中から・・心が救出された気持ちになりました。
臨床動作法の清水先生のカウンセリングを受けた時も・・この時の状況をお話ししたのですが、
この時のストレスが体に強く出ていて、清水先生が まこちゃんに声をかけながら 心も体もいやしてくれました。
「それは かなり怖かっただろうね・・まこちゃん。もう、そんな怖い思いをすることは無いから大丈夫だよ・・・」先生にそう言ってもらって にっこりと笑顔の俺様でした
まったり〜いやし系の俺様には この指導方法は合いません。
ですが・・
強い行動障害を持っていたり・・という方の中には 指導方法がとても合っていて 現在もしっかりと指導を受けている方も多くいらっしゃいます。
一人一人の個性に また障害の状態に合わせた 指導方法を見つける事が大切で、合わない指導方法と思ったら、検討をして 指導方法を変えていくことはとても大切だと思います。
そして、その事を 精神科医の主治医の先生、カウンセリングの先生、指導の先生に相談をしながら進
めていくことが大切です。
ブログの記事は、まこちゃんと私の体験記であり、行動療法の指導方法そのものを否定している記事ではありません。ご理解くださいますよう、お願いいたします。
また、行動療法には 指導する所によって様々な方法があり、厳しい言葉や 力づくの行動修正ではなく・・
おだやか〜に やさし〜く、まったり〜と行われている行動療法もありますので、行動療法について誤解されませんように、お願いを致します。
PS・・これでも いろいろと考えて・・ かなり抑えめに書いたつもりです・・・心が疲弊するほど しんどかった・・・です。