うちの息子は探究心がとても強く、いろいろな物がどんな仕組みになっているのか知りたくてたまらない様子。最近は「動く物」に興味津々。どうやって動いてるのか、その仕組みが気になって、調べる事に没頭。玩具などの動く物は分解して中の構造を調べようとするし、大きい動く物(エレベーター、エスカレーター、自動車、自動ドア・・・など)は分解できないけど、近づいてじっくり観察し、仕組みを調べようとします。人並みはずれた探究心と集中力。この特徴は、うまくいかせば素晴らしい力になるかもしれません。でも、大きい動く物って危ないですし、息子は興味のあることに過集中する一方で、他のことへの注意が及ばなくなるんです。注意力の欠陥は息子の短所です。何度も何度も、危ないから気をつけなさいと教えているんですが、探究心が勝ってしまいます。そのため、大惨事一歩手前、ってこともありました。こういうことがあると、「長所を伸ばそう」と言ってられなくなるんです。長所を伸ばしても、短所がそのままだと、怪我の危険、命の危険があります。大袈裟ではなく、実際そういう目にあってるので。普通(定型)の人は、息子のように強い探究心は持ってないかもしれませんが、その代わり注意力は、息子より遥かに高いのです。探究心の強さは素晴らしい長所だと思うけど、それを伸ばすことの前に、短所を補うための訓練のほうが大切だと私は思ってます。私が常々アスペルガーは長所より短所に目を向けたほうがいいと言ってるのは、こういうことがあったからです。