ダメな映画を盛り上げるために簡単に命が捨てられていく と、ミスチルは「Hero」で歌い上げる。 このディズニーの映画「Ratatouilleのレーティングは「G」 (General Audience)。小学校上がる前の子どもが観ても大丈夫な映画、つまりこの映画では人殺しや Fワードなどの汚い言葉は一切ないということ。暴力的なシーンが一切なく、人が死なない映画って個人的には大好きだ。なぜってたぶん作るのが難しいだろうから。子どもに目を向けるとともすれば簡単なストーリーにせざるを得ないから、大人は振り向かない。必然的にマーケットセグメントが狭まる。すると商業的に成功しない確率が高まる。この映画ではそういった子ども向けというハンディ(?)を背負いながら、仕事と家族、どっち?嘘と本当、どっち?と、我々の身近にあるような葛藤が描かれる。大人が観ても料理だけでなく「考える」材料を与えてくれるような、大変示唆にとんだ内容である。 ...