ある日、珍しくスーパーの買い物についてきたのび太。買い物途中で入園前に通っていた子育てサークルで一緒だったお母さんに会った。「ほら、のび太、○○ちゃんのお母さんだよ~ちゃんとご挨拶しなさい」ぼんやりしているのび太に挨拶をさせた。久しぶりで、近況報告に花が咲いた。「のび太くんも大きくなったね~」などと言われても、のび太はあからさまな不機嫌顔。さらに、「お母さん~早くぅ~」と、いかにもわがままな子供といった感じののび太。「ちょっと待ってなさいよ~ ごめんね~ほんとにしつけが出来てなくて~」あからさまなのび太の仏頂面に申し訳なくなり、謝りつつ、話をしていた。○○ちゃんママは良い人。「ごめんね、のび太くん、またね~」と、別れた。のび太のあまりにも幼すぎる態度に、これはちゃんと言い聞かせないと!と、その場で小声で叱った。「のび太、あんな風にあからさまに嫌な顔をしたり 早く~なんて急かしたりするのは ○○ちゃんママに対してとても失礼なんだよ。 言われなくてもお父さんやお母さんの知り合いと会ったら ちゃんと挨拶しなくちゃいけないんだし、 お話しているのを嫌がった顔をして見せたりするのは 高学年の子としては、ちょっと恥ずかしいことなんだよ」というと、ハッとした顔をして、「そうなんだ~恥ずかしいことなんだね。 でも、誰かに会うなんて思わなかったから 何だかどうしたら良いかわかんなくなったし、 どういう風にしたらいいか、わかんないんだよ~」そうなのだ。全く、悪気などないのだ。これこそがAS的な部分なのかもしれない。自分が知らない人でも家族の誰かの知り合いにはちゃんと挨拶をすることその人と会話をしている時に話しを遮ったり急かしたりしてはいけない成長すれば自然と身に付く、と思われがちだが、やはり少数派は、明らかにこういう部分で時に、失礼な態度を取ってしまったりする。それが決して悪気がないことだとしても、相手のあることだから、いい訳にはならないし、どんなにそれが障害のせいだったとしても相手に不快な気持ちにさせることはやはりしてはいけない。その数日後、ショッピングセンターで旦那の同僚に会った。その時は、きちんと帽子を取って「こんにちは~」と、にこやかに挨拶していた、のび太でした。ほら、マナーが理解できればこんなにちゃんと挨拶できるし、感じいい子だし(笑)「そのうち自然に身に付く」とか「成長すればするようになる」とかそういうのって、親としての責任逃れみたいな気がする。だから、私はしつこく教え続けるのだ~~~