イリノイ州ベルビルのニュースです。
Belleville News-Democrat Saturday, Nov. 14, 2009 〜自閉症の3歳の子供が裸で高速道路で見つかった。〜 自閉症の3歳の子供が、裸で高速道路に立っている所が見つかりました。見つけた運転手の女性は 「子どもがとても寒そうだった」 と言います。 お母さんの答えはこうです。 「私は7歳の子供の学校の書類を記入していて、すごく疲れていました。 3歳の子供は自閉症でよくうろうろしてしまうので、室内にゲートをつけ、鍵をロックして外出しないようにしていました。 ところが子供は、ガレージのドアをあけて脱走してしまったのです。」 警察は彼女を訴えることはしないが、子供を保護し、現在事情聴取中。 読んでて胸が痛くなりました。 数年前も私の住むサンノゼでも子供がいなくなり、数百人で山借りをして見つけたことがあります。 やはり子供はおむつ一枚で裸でした。感触が敏感な子供は、服が嫌いで脱いでしまうようです。 我が家の渡も10歳まで脱走癖がなおりませんでした。 睡眠障害もあったため、3時間くらい起きにおきて、脱走してしまう渡の為に、私は10年間3時間以上の時間を続けて眠れたことはありません。 家の二重ロック、番号あわせの鍵、センサー等々もう考えられるありとあらゆることをしましたが、金庫破りよろしく、渡はすぐに番号を盗んだりして、脱走しておりました。 IEPのチームでの話し合いも、いつもこの脱走の話は、必須です。 睡眠の薬も飲ませましたが、薬が切れる時に数時間てがつけられないような発作のような怒りがあったり、ぼーっとしすぎたりで合うものもありませんでした。 このお母さんの7歳の子供さんの学校の書類が大変だったというのもわかります。書類大国アメリカでは、学校の初日には、1人あたり50ページにも及ぶ用紙が配られ、(学校によってちがうのですが、もっとあるところもあります) 事故を起こしても訴えないとか写真をとっても訴えないとか、写真を取らないことにしてほしいとか、いろいろなチョイスがあって、それらに記入していきます。何か会った時に母親と連絡が取れなかった時に誰に連絡をすればいいか?などなど・・。 子供が3人いれば、150ページはあるわけです。 脱走癖のある子供の面倒を見ながら、書類の記入しながら、友達に電話して「緊急連絡先に名前記入していいかしら?」とか許可をもらったりします。 脱走癖に関しては、もっと研究が進まないだろうか?と思います。 自閉症の脱走癖を知らない人が聞くと 「親が目を離したからだ」 と言いますが、脱走する側もよくわかっていて、見てない時を見計らって出てゆきます。母親はお手洗いにも行けなくなります。 これに対応できる政府や福祉のサービスができるといいですね。