反抗できる、ということ

7
Nice!

のび太は反抗したことがない。たとえ、私の勘違いで怒られていたとしても、口答えひとつしない。あとから、私のほうが「あ・・・あれって、本当はのび太、~~だったのかな?」と、私がのび太の過ちじゃないことに気づいて、「のび太、あれって~~だったの? ごめんね、お母さん、勘違いして怒っちゃって・・・」と言うと、「・・・うん・・・(涙)」と号泣する。きっときっと、実は私の勘違いや思い違いでのび太をきつく叱ってきたことがたくさんあったに違いない。それでも、のび太は決して反抗しないし、決して「お母さんのバカ!」と大泣きしたりしないのだ。「のび太、あのね、お母さんってオッチョコチョイでしょ? しょっちゅう、間違ったり忘れたりするの、知ってるでしょ? だから、お母さんが間違っていたりしたら、 『それは間違いだよ』って教えてね。 お母さんの勘違いでのび太のことを叱っちゃったりした時も ちゃんと教えて欲しいんだ。 そういう時はお母さん、ちゃんとのび太に謝るから」と、念を押している。しかし・・・のび太は、とりあえず、自分が謝っておけば事は丸く収まるさ・・・と思っているのか・・・強い圧力に攻撃されれば、全て自分の胸に収めて相手の過ちさえも自分のものとして受け入れてしまうのび太。ダメだ。例えば、学校で教師からあらぬ疑いをかけられて「のび太がやったんだろう!」と強く叱責されたら、「はい、ゴメンナサイ」と謝ってしまいそうなのび太。で、そういったことをのび太に言ってみた。「何でもかんでも、簡単に謝っちゃダメだよ。 のび太は悪くないのに言いがかりをつける人もいるんだよ。 すぐに簡単に謝ってしまったら 『やっぱりのび太が悪いんだ』ってことにさせられることも あるかもしれないんだよ」「だって、ボクはどういうことがダメなことなのか、 いいことなのか、わかんないんだもん。 自分は『ダメじゃない』と思っていても、『ダメだ』って 言われることもあるし、 『ダメなこと』って思ってることを誰かが普通にしていると 『あれ、それってやってもいいことなんだ~』って すぐ、思って、僕がやると、叱られちゃったりするし、 どうしたらいいか、わかんないんだよ~ だから、叱られたらまず『ゴメンナサイ』って 謝っておいたほうがいいんだと思って」(のび太はこんなに流暢に喋っていません。 こういう風なことを言っていたのを要約しました)世の中のルールを自分なりに理解して、「これはいけないこと」と思っていることを、誰かが人の目をかいくぐり、悪びれもせずやっている、それを目にした時に、のび太は自分の中のルールが間違っていたと判断してしまう。要するに自分に自信がないし、流されやすいのだ。のび太は基本的に世の中のルールは理解している(ようだ)ただ、たとえ間違っていることでも強く説得されたり、強く言われることで簡単に相手の強い言葉にうなづいてしまうのだ。だから、例えば、誤認逮捕されたとして、「お前がやったんだろう!」と見に覚えのないことでも強く言われることで簡単に「はい、やりました」と、言いかねない。あと、心配しているのは怪しげな洗脳だ。雰囲気に惑わされて、あれこれ言いくるめられたら簡単に洗脳されてしまいかねない。時々、「犯人には軽度の発達障害がある」などというニュースを目にするが、自供内容などは真実なのか、心配してしまう。それに、大変な事件を起こした某カルト教団などにも高学歴で頭脳明晰な信者が多数いたとも言うし、そういう中に軽度発達障害の人もいるのかもしれない、なんて考えると、親として切なくなってくる。そういったものから、のび太を守るためにも本当に正しいことを自信を持って言える力や、間違った権力や言葉の暴力に屈しない強さを表現できるように導いてあげないとな~などと、考えるのだ。だから、「反抗」できる、ということは、ちゃんと自分を主張できる、ということなのだから、生きていく上ではある程度、大切なことなんだ、なんて思う。<報告>のび太の新型インフルエンザ。高熱で苦しみました。起き上がれず、トイレにも這って行くほどでしたが、発熱から一日半過ぎたら、急に平熱に下がり、あっという間に回復に向かっております。今朝はすっかり食事も普通に食べ、暇をもてあましております(笑)今まで、のび太経由のインフルエンザに100%罹っていた私。今回は、マスク、手洗いうがい消毒、の完全防備のせいか、いまだにうつっていないようです。他のお宅でも、子供が罹っても親が余り罹っていない、という周りの状況です。不思議なインフルエンザです。ただ、すご~~~く具合悪いそうですよ。皆様もお気をつけくださいね。