続き。親の会で「非常識な人がいる」→「アスペルガーだろう」の流れになったのは、どんな話だったかと言いますと、「地区の集会?の時に必ずペット(犬)を連れてくる人がいる。大きい犬なので子供達は怖がってるし、犬が苦手な人もいるのでやめて欲しいと、さり気なく注意したけど分かってもらえない。」・・・というような、(うろ覚えですが)こんな感じの内容だったと思います。それで、「自分が犬が好きだからって、他のみんなも好きだとは限らないのにね」「怖がってる子もいるのに分からないのかしら」「少しの間も家に置いていけないなんて、凄く心配性な人なのね」という話をしていて、「ちょっと厄介な人ね~。そういう人困るよね~」みたいな空気になり・・・そのうちに、「その人はたぶんアスペルガーだ」と決めつけたうえで話が進み・・・心配性なのはアスペルガー「自分が好きなものは他人も好き」という思い込みの激しさはアスペルガー周りが見えないのはアスペルガー暗黙のルールが分からないのはアスペルガー親御さん達は、きっと普段からたくさん発達障害の事を勉強しているのだと思います。でも当事者であれば自分の経験から学ぶこともできますが、当事者以外ならば、本やネットなどで調べて勉強する事が多いと思うんです。本やネットで調べると、確かに、アスペルガーは思い込みが激しいだとか暗黙のルールが分からないだとか、そういう特徴が書いてありますので、その特徴を持った人を見ると、「アスペルガーかも」と反応してしまうのかもしれません。でもね、定型発達者にも色んな人がいるようにアスペルガーにも色んな人がいるのだから、「アスペルガーはこういう人だ」という決めつけは、やはり困るのです。アスペルガーの特徴として、例としてよく、「太ってる人を見て、太ってるねと正直に言ってしまう」というようなことが書かれています。相手が傷つくことを想像出来ない…とか。まるでアスペルガーの代表的な特徴であるかのように書かれていることもありますが、私は、太ってる人に太ってるなんて言ったことは一度も無いし、そういうことを言うと相手が傷つくのは想像できる。まあ私は受動型なので典型的なアスペとはちょっと違うのかな、というところもあるのですが、積極奇異型で何でもペラペラ喋る息子でさえも、人の傷つくことは絶対に言わない。落ち着きなくて手が掛かる子だけど、とても優しい子です。だから園の先生には、「こんなに優しい子なのに、本当にアスペルガーなんですか?」なんて言われたこともあります。それって「アスペルガー=優しくない、意地悪、思いやりが無い子」ということが前提になってますよね…。似たような経験がいくつもあります。市の職員の方とお話していた際に、私が相手を気遣うような言葉をひとこと言ったら「アスペルガーの人でも相手を気遣うことが出来るんですか?」と驚かれてこっちが驚きました・・・。ネットで質問サイトを見ていると、「周りにこんな困ったちゃんがいます」→「それはアスペルガーですね」という書きこみ、毎日のように目にします。アスペルガーや発達障害という障害名が近年知られるようになったのは良い事ですが、障害名だけが独り歩きしている感があり、とても残念です。こうした誤解を正しい認識に変えるにはどうしたらよいのか…。長い時間が必要なのでしょうか。長い時間をかけても変えられないのでしょうか?まだ続く…