「お母さんが神経質に育ててるからじゃないの?」声を荒げて言われた言葉にたじろいだ。のび太がまだ診断されておらず、保健センターの発達相談を半年毎に受けていた。発達相談を受ける直前に発達相談を迅速かつスムーズに行うため保健士が自宅を訪問して相談内容などの聞き取りをかねて尋ねてくるのだ。この保健士、というのは、特に子供の発達に携わっている人ではなく、あくまでも地域担当者である。この点がまず、間違いなのでは?と思うのだが。で、この日は3度目の訪問。のび太は幼稚園に入園したばかりだった。その尋ねてきた保健士が、唐突に言ったのが最初の言葉だ。そして、「いつ来てもきちんときれいに掃除されて片付いてる。 このくらいの子がいる家は、 普通、こんなにきれいにされていないもの」らしい。いやいや、アンタが来るっていうから、一応、掃除して片づけくらいするでしょう~?言っておくが私は整理整頓は得意ではない。掃除機はかけるが何でもゴチャゴチャ置く場所、というコーナーがあって、そこは一応、表向きは見えないようにして置いたりする、「なんちゃって片付け」なのだ。お客さんが来る!というときは、見えないところに全てをぶち込む!という、整頓方法。あ、まあ、そんなことはどーでもいい。つまり、私が神経質に掃除などもしているようだし、きっと、のび太にも、神経質に接しているために言葉が遅く、余計な心配をしているんじゃないの~?ということらしい。そして極め点けに「それにしても、○○幼稚園(のび太が通っている園)とかの 市立幼稚園って月額8千円なんだってね~ うちの近所の子なんか、市立幼稚園のある地区じゃないから 嫌でも私立に入れなくちゃいけないでしょ? 私立なんてなんだかんだで毎月3万以上かかるのよ。 ちょっと、不公平だよね」と、まるで、市立幼稚園に通っているのび太がずるいことでもしているかのような言い草を延々と語って帰って言った。のび太の言葉が遅いのは、母親が神経質だから市立幼稚園に通っている子はズルイこれを言いに来て、帰っていった保健士。また半年後、そいつ(失礼)から電話があり、「明日、訪問する」という。なんという、間際の連絡(怒)また、なんだかんだ我が家の生活を覗かれて難癖言われるのが嫌で、「都合が悪いのでこちらから伺います」ということにしてもらい、保健センターで面談した。今度はこうだ。「のび太くんは幼稚園ではなく保育園に入れるべきだった。 特に市立幼稚園は放任主義だし(はぁ???) 保育園できっちり見てもらったほうがよかったはずだよ」保健士がそこまで言うのか?まあ、だいぶ前の話ですから、もう、忘れていたんだけど、先日、スーパーで「この人、見たことがある、おまけに嫌な人だった気がする・・・」と、記憶を辿っていったら、その保健士だったので嫌な出来事を思い出したのでした。