( チャーリーとチョコレート工場から =ずいぶん前に描いた絵です )子ども達の絵は 指導してくれる先生の出会いで ものすご〜く違ってきます。まこちゃんの小学校の頃、私は 小学校の校長先生に「特殊学級の子ども達の 図工・音楽の時間を普通学級の先生のご指導をお願いできないでしょうか・・・」とお願いしました。当時は・・・普通学級の先生が 特殊学級を指導することは 指導時間数としてカウントされない〜という事情を知りませんでしたので、親として・・どうして特殊学級の子ども達だけが「隔離」されるような教育を受けなければならないのかわかりませんでした。(指導時間数としてカウントされないということを知ったのは 中学(H学園)に入学してから 管理職の先生の説明でわかった事でした。指導時間数とか、休憩時間とか、教材準備の時間とか また労働協定とか・・・ 保護者が知らないことはたくさんあるのですが、このような事情が情報公開されていないので、私たち親には 先生は時間に余裕があるよね〜というように見えるのでしょうね)普通学級の子ども達は 専科の先生に教えてもらえるのに・・・どうして特殊学級の子ども達は 臨時の講師の先生にしか教えてもらえないのだろう・・・と当時は思っていました。美術も音楽も 感性のものです。そして・・・この感性は子ども達に豊かに流れているものです。そして感性は 健常の子にも障害のある子にも個性それぞれに息づいている物だと思っていました。「やりましょう!」そう言って、校長先生のお力で 子ども達は普通学級の専科の先生に教えてもらえることになりました。はじめは どのようにして教えたら良いのか 試行錯誤だった先生達も、普通学級の子ども達と同じような題材で 発達の段階を意識しながら 子ども一人一人にあった方法を クラスの先生と打ち合わせながら指導に当たってくださって、子ども達の顔に笑顔があふれ、生き生きとした作品ができあがるようになりました。音楽の時間は 子ども達が 音楽の先生の指導を何よりも楽しみにするようになりました。それ以前の音楽は まるで強制的な軍事訓練のような 楽しみの無いひどいものでした。子ども達はみないやがっていました。言うことを聞かない生徒は先生から大声で強く叱られた後、長い時間 立たせられて泣いていました。「これは音楽ではありません」と訴える親たちの声に 校長先生は耳を傾けてくださり、その当時の授業を何度も見て・・・普通学級の音楽の先生が指導をしてくれるようになったのです。それでも、先生達の転勤はさけられません・・・専科の先生が転勤されるとき、子ども達は目に涙をためてとても寂しそうにしていました。新しくこられた先生の中には「どうして?」と意義を唱える先生もいらっしゃいましたが、校長先生は「この学校の方針です」と続けてくださいました。そして当時の校長先生がご勇退された後の校長先生も、感性を大切に考えてくださる校長先生でしたので、この方針を続けてくださいました。子ども達は 生き生きと成長を続け、高学年では 電動糸鋸を操作して パズルを作ったり、のこぎりを使ったり、釘を打って作品を作ったりと いろいろな技巧を取り入れて 独創的な作品を創造するようになりました。まこちゃんの学校では 当時の小学校の特殊学級の低学年(1〜2年生)で学んだ図工と同じ内容の物が年間計画でした。学校の事を書くと 敏感な反応がありすぎて・・・なんだかブログがとても不自由になった感じはあるんですけど・・・でも、書くことはやめないんですけどね・・・(苦笑)保護者も立ち話で愚痴を言うなら、先生に直接 お話をすることで 授業内容の改善はあったんじゃないかと思うんですけど・・でも先生に「年間計画はすでに決定されているので、変更はできませんから」と言われたら 壁に向かって話しているのと同じですから、言えなくなるんだろうな・・と思いました。改善が望めないなら、ほかの環境を探すか 現状でがまんするかしか選択肢は無いですものね・・・また、余計な話で長くなってしまいました(汗)では 障害のある子ども達と接するときに どんな風に??ということを わかりやすく書かれた小論文をネットで見つけました。「美術の特別支援教育と指導者に求められる必要条件」https://www.geocities.jp/fit1248/p0shin.htmlこれから目指す学生向けに 大学のテキストとして発表された小論文と書かれていました。小論文は さらっと書かれていますが、私も同様に考えてやってきました。このような先生に指導してもらえたら 美術が楽しく 感性に広がりがでるでしょう〜と感じました。でも、私は欲張りなので、芸術の域に成長させられたらいいのにな〜〜なんて思っちゃうわけです♪芸術の域にある素晴らしいHP「自閉症の息子を育てた絵の世界」https://www.egokoro.x0.com/index.htmlリンクを張っています( 近々、体験をお願いしようと思っています )「アトリエ ポレポレ」https://ameblo.jp/ableart/美術は道具も大切です。東京・田町駅の方で開かれている まこちゃんが以前かよっていた 日本チャリティ協会(https://www.charitykyokai.or.jp/index.asp)の絵のコースでは 絵の具に ホルベインの絵の具を使っていました。きれいな発色の絵の具を使うことで 感性の広がりを大切にしています。パパが学生の時の美術の先生も 生徒にホルベインの絵の具を使っていたそうです。絵のコースの先生も 小学校の時の図工の先生も 「数本の筆を工夫して使うことよりも、描きたい絵を存分にかけるように 道具を工夫したり 筆を多種用意するなどすれば 子ども達は自由に絵をかけるでしょう」「絵の具も たくさんの色があった方が その時に必要な色をたくさん使えて良いでしょう♪」とアドバイスしてくれました。小学校の時は 校庭でタケノコほりをして 立派なタケノコがとれると 早速 図工の絵の教材になりました。採れたてのタケノコは エネルギッシュで その触感や臭い 光の加減で 同じ茶色でも色が変化したり・・・あるときは 先生が野菜を買ってきて 例えばネギの 色のグラデーションを観察して 絵に表現する方法を教えてくれたり・・・私たち 親が見ていても どきどきしてくるような楽しい図工の時間でした。サインペン画は 半年ほどしか習いませんでしたが、その時に買った高級サインペン(輸入の物)はセットで○万円でしたが、いまは自由画を描くのに使っています。サインペンも 複数の種類を持っていますが、同じ色でも発色が違うらしく、その時の気分で使っている物が違います。学校の先生は 美術だけに専念できる環境ではないし、クラスを持って担任の仕事もあるし 個別指導計画・支援計画も作成し保護者と打ち合わせをして、行事におわれつつ・・・12月にもなれば翌年の年間計画を提出さなくてはなりません。 校内分掌の係の仕事もあるし、計画書も書類も会議も研修も山ほどあるので、雑務に追われて大変・・・と思います。(本当はもっともっとたくさんの仕事があると思います。)でも、その部分が保護者には見えません。先生達からそのことで愚痴を聞いたことはありませんが(ノーマルな先生の場合は・・)大変な事はわかっています。でも、やっぱりそこはプロの仕事なんですよね・・・。特別支援教育の導入時には この事務の繁雑さをどうにかしたいと思って 上層部に検討をお願いしましたが、教育の分野では ようやくデータ処理にコンピューター処理が導入されて・・くらいのスピードとかで・・いつの時代の話なんだと思うわけです私が現職の国鉄時代でさえ、すでに導入されていました)。私なんて・・・指導の資格を取りたくない・・と思った最大の要因は 子どもの指導だけでなく、保護者の苦悩も全て受け止めていかなくてはいけない・・・という事を前にして 私には許容できるだけの心があるだろうか・・・と考えたからでした。私は自分とまこちゃんの事だけで精一杯でした。保護者の要求は 常に高いところを望んで先生の指導に希望を持ち、期待をかけています。そして、子どもを成長させてくれる 素晴らしい先生との出会いを夢見ているのです。