自閉っ子の頭の中

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Nice!

まあ、今週もいろいろあったね。子供の学校のことだけれど、4月はまた改めて提出しなければいけないことも多く、そんな中懇親会だの、個人面談だの、修学旅行の説明会だのって、学校本来のものと平行した行事が多かったね。子供たちの学校のペースも、なかなかうまくいかないな。そんな中、タンコロはマイペースで学校生活を楽しんでいることが多くなって、よかったよ。まだ、ボクや秋桜を困らせることもあるけれど、こんな変化が多い学校生活なんだもの。自閉っ子であるタンコロは、それなりに頑張って、元気にしてくれてたと思うんだ。給食でも、今まで飲もうともしなかった牛乳を飲んでみたり、食べたことのないヒジキご飯にチャレンジして、先生を驚かせてたこともあったね。偏食家のタンコロにしては、こうしたことは珍しいことだしね。頑なに自分の世界に入り込んじゃって、偏食が治らないタンコロの頭の中には、変化が生じてるかもしれないな、なんて最近は思うんだ。自宅にはいろいろお勉強のビデオがあるんだけど、タンコロの大好きなアルファベットのビデオ、ひらかなやカタカナのビデオを、タンコロは毎日何回も見てたね。そのせいで、アルファベットは全て話せるし、大文字も小文字も書けるようになったんだ。アルファベットの歌も歌うよ。でも、そうしたビデオしか見なかったタンコロが、最近漢字や掛け算、足し算、引き算のビデオを見出したんだ。まあ、熱心に集中して・・・って言うわけじゃないんだけど、でも興味がなければ、自らビデオはかけないし、見ないもんだと思うんだ。この辺りにも、タンコロの独特の世界観が広がっているかもしれないと感じるよ。ボクは時々思うんだけど、タンコロの頭の中に入ってみたいとね。ボクが見る世界と、タンコロの見る世界、感じる世界って、きっと違うものなんだよね。タンコロの感覚的なモノだって、ボクどころか、タンコロ以外の人とは大きく違うんだし。昔々、流行った映画「ミクロ決死圏」のように、ミクロ化して、タンコロの感覚の世界に入ってみたいな。ああ、ボクが見てたものって、タンコロにはこんな具合に見えたり、感じたりしてるんだって、思えるかもしれないしね。そうすれば、もっとタンコロを理解できて、いろいろやり方もあるんだろうし。感覚の世界に入ったって、なにも解決できないかもしれないけれど、それでも知りたいよ、タンコロの世界。最近は家にいれば、ボクにくっついている時間が多くなったタンコロ。おとうちゃんは、もっとお前のことを知りたいんだよ。