5歳の冬。パンツにも慣れたくう。そんなある日。トイレで成功した。くうは、あーあ、しちゃった・・という感じ。私は、ほめて、ほめて、髪をぐちゃぐちゃにした。それは、なんとなく連れていってみようかという、私の気まぐれだったと思う。それから、1日パンツで過ごすことを決めた。こたつも出してあったけど、おもらしOK!と決めた。予想通り、何度もおもらしした。絶対怒らないと決めた。そのうち、くうは、もう勘弁してくれーとばかりに、オムツを持ってくるようになった、怒らないかわりに、オムツには変えずにトイレに連れていった。そして、成功したら、褒めに褒め!失敗したら、今度トイレでね!とささっと変える日が続いた。オムツがとれた・・。こんなふうに、書くと簡単みたいだなあ・・心の中では、小さくガッツポーズをとったり、がっくりしたりしていたんだ。たかがトイレ、されどトイレ。ずいぶん前に、免許を取ったときも、免許のことばかり考えていた日があったけれど、それよりも長い道のりだった。厳密な意味での、トイレトレーニングはまだ続く、けれど、外出先でも、和式以外だったら、入れるようになった。今、くうのズボンは軽やかである。