寝室の窓から夜空を見上げて、楽がなにやら考え込んでいました。「えっとね…あのね…![]()
メロンパンみたい
」あー!お月様
そうだね!メロンパンみたいだね!満月にはちょっと足りないけど、なんともいえない微妙なふくらみが、黄色く輝くその色味が、なるほどメロンパンそっくりです
何か言い足りない様子の楽。「えっとね…あのね…ちょっとさ…えっと…![]()
パンの木
」ああ!パンの木のメロンパンだね!楽が大好きなのは、お気に入りのパン屋さん「パンの木」のメロンパン。こんがりしてて、中はフワフワでカスタードクリームが入ってるんだよね。「えっとね…えっと…![]()
お砂糖
」そうか、楽はお砂糖がかかってるところも大好きなんだねえ
メロンパン…、食べたいねえ…
明日ママ、買ってきてあげる
そして翌日。パンの木に行きました。メロンパン…メロンパン?ないっ
あのメロンパンありますか?え?売り切れ?あ、そうですか…人気商品なんですね
帰宅した私に、「パンの木
メロンパン
」と駆け寄る楽くん。…ごめんね。メロンパンなかったの。だよね、納得しないよね
予想外の事態が苦手な楽。なんたって、昨日の夜から楽しみにしてたんだもんね。メロンパンが売り切れだったことを受け入れられない様子
大暴れです
しかたない。楽を連れて再びパンの木へ。ほら、メロンパンないでしょ。メロンパンを必死に探す楽![]()
とうとう諦めて、代わりにチョコドーナツを指さしました。渋々だったけど、メロンパンがない→しかたがないとようやく納得してくれました。お電話いただければ取置きしておきますよ、とお店の奥さん。(夫婦で営んでいる小さなパン屋さんです)今度は、ちゃんと取置きしてもらってから来ようっと。それにしても、お月様をメロンパンにたとえるとは、なんともロマンチストな楽でした![]()