「数字」の魅力

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Nice!

小さいころから「数字」が苦手だった。小学校までは算数も何とかできた。ほとんどを「暗記」の要領で覚えていたから算数のテストもほとんど100点だった。しかし、中学校になると暗記では効かない。数学の点数はどんどん下降していった。いまだに「15-7=?」なんて言われるとドキッとする。家計のやりくりも難しい。お給料日前で財布に小銭しか入っていない、でも冷蔵庫は空っぽだから何か買わなくちゃ・・・なんてとき、買い物籠に入れたものの金額を合計していくことが出来ないのだ。元々、暗算なんてからっきしダメな上に、スーパーのざわめきで集中できない・・・・・こんな私のところに生まれてきたのび太は「数字大好き」人間だ。会話も出来ない1,2歳頃から教えてもいないのに数字を覚えて書いていた。車のナンバーを勝手に覚え、カレンダーサバン状態だったのび太。のび太が描く『絵』は全て『数字』だった。義兄(のび太の伯父)は高校の数学教師だ。夏休みに会ったときにこの義兄にナマイキにも数学の問題を出していた。もちろん、私にとっては「なんのこっちゃ~」で問題の内容も覚えていないのだが・・・「ちょっと~のび太~恥ずかしいからやめなよ~ 数学の先生なんだよ~」と言ったが、義兄は(義兄)「ん?ん?のび太~なんだその問題・・・ ちょっと待って・・・う~ん・・・」と、しばし考えてから答えていた。そして、義兄とのび太、ふたりでこの問題について、あーだこーだ、語り合っていた。「すごいな、のび太。 おじちゃんが今、教えている高校生も、そんな問題、 簡単には答えられないぞ~!」私の知らない世界・・・・・同じアスペでも、のび太のように数字に取り付かれたように惹かれる人と、私のように数字が全くの苦手と言う人と、いろんなタイプがある。「数字は楽しいし、ウキウキする。 いろんなものに数字がついていたら もっとわかりやすくて楽しいと思うなぁ~ ボクは算数の難しい問題を考える時、 嬉しくてドキドキするんだ~」有名なアスペの方で「数字にそれぞれ色やイメージがある」と言ってる方もいる。のび太は「色もイメージもない!」そうだが(笑)数字に魅力を感じているのは確か。きっと「数字」が幼い頃ののび太の道しるべだったのだろう。そして、きっと、これからも「数字」がのび太を導いてくれるのかもしれない。