小さな屈辱

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Nice!

6月に漢字検定3級を受験したのび太。3級とは中学卒業程度のレベルなので受験する人のほとんどは高校生。キャピキャピの女子高生達の中にポツンとひとり小学生男子ののび太が座っている姿はちょっと笑えた~ところでいつもの事ながらほとんど勉強せずに受験しているのび太。今回ももちろん、前日まで一切勉強せずにいた。しかしさすがに当日、チラッと問題集を開いたらこれが結構難しい。単なる読み書きは完璧だが対義語、文字訂正、など応用力が試されるものがダメなのだ。さすがに今回はキツいぞ~!しかし今までもそう言いつつかなりの高得点で合格してきたので、あわよくば…!?2週間後、受験者はネットで合否を確認できるのだ。さて…受験番号☆★☆★番、のびのび太…「合格まであと1点です」えええ?合格まであと1点?・・・っていうことは不合格?・・・・・んまあ、そうだよなぁ~全く勉強もしないで合格できるほど3級は甘くはなかったんだ。というか、1点足りないだけだったっていうのも驚き~!帰宅したのび太、早速「ねえ!今日、漢検合格発表、見てくれた?」「はい!これ!」プリントアウトしておいた「合格まであと1点です」を見せた。「ん?え?どーゆーこと?!」うんうん。こういう遠まわし、かつ、本人の気持ちに配慮したような文章は理解できまい・・・「不合格だって。あと1点あったら合格だったってこと」「えええええ~!!!1点だけ~?! そんなぁ~!!!たった1点?!」「テストって言うのは1点が勝負なんだよ。 学校の受験だって1点の差で合否が決まったりするんだから。」「んぁ~~~・・・(涙目)」「だからね、勉強しなきゃダメなんだよ。 甘く見たでしょ? どうせだったら次、難しい2級とか1級とか受けることにしてみたら? 難しい方がやる気になるんでしょ?」「・・・・・う~ん・・・・・そうかなぁ~・・・ でも、次、受けるかどうかはちょっと考えてみる」「そうだね~小4で4級持っているだけで 充分なんだから、受けたくなったらやればいいよ」いい経験だったと思う。のび太は自分は勉強が出来る、と自負している。自信を持つのはいいことだけどそれをひけらかしたり、それで勉強を甘く見たり、自分が知っているからといって知らない人をけなしたり・・・最近ののび太は自分に知識があることでいい気になっている節があった。のび太にとっては初めての屈辱だったかもしれないけど今ののび太には「1点足りない」ということ自体がとても大事な出来事だったと思う。これに懲りず、どんどんチャレンジしていって欲しいけどな~・・・・・でも、小学生割引?で1点、負けてくれてもいいのに・・・?なぁ~んて思うワタシも、まだまだ甘いのだよ・・・汗・・・