「お母さん~湿布貼って!」学校から帰るなり、手を差し出して言うのび太。見ると、左手の薬指の関節がどす黒く腫れている。「おおお~どうした?突き指?」「蹴られた」「蹴られた?!」「あ!でもね、でも、ボクも悪かったんだ! だから、お互い様なんだよ」どうやら、たどたどしいのび太の説明によると、遊んでいて、Yくんにのび太が今、お気に入りのあるお笑い芸人のネタを言ったらしい。(これが、あまり有名な方ではないのだが のび太的にはツボだったらしく、口癖になっているのだ)それにムカついたYくんが床に手を着いていたのび太の手を蹴っ飛ばしたらしい。泣いて保健室に行って湿布を貼ってもらったが、プールに入るために取ったけどまだ痛いらしい。湿布を貼りながら、「でもさ~のび太、えらいね。 『僕も悪かった。お互い様』なんて言える様になって」「・・・・・」「しつこく、あのネタ、言ったから 嫌だったんじゃないの?」「しつこくしてないよ。 一回しか言ってないもん。」「そうなんだ~・・・ でもさ、あのお笑いネタ、流行っているわけじゃないから 知らない人は言われたら『何だよ!』って 思うかもしれないね。」「うん。あの○○(芸人さん)がもっと流行ってれば こんなことにはならなかったのにな~」周りの誰かに言われたのか、自分でそう思ったのかわからないけれど、傷を負ったのはのび太だけなのに「自分も悪かった。お互い様」なんて言える様に成長したんだな~うんうん。なんて思いつつ、帰ってきた旦那に話した。「でもさ、お互い様って言うけど、 暴力振るうのはいかなるときでも間違いなんじゃないのかな?」・・・・・確かに・・・・・のび太を誉めて終わらせちゃったけど確かに相手が悪いからとしても暴力は絶対にいけないことだ。あああ・・・ワタシって・・・なんて甘いんだ。のび太のたどたどしい報告のみで簡単に判断していたことが情けない。冷静に、物事をとらえられるようでなければ・・・汗日々、反省・・・