秋晴れの土曜。
ツヨは始めての幼稚園の運動会。
園児達は日ごろの練習の成果を見せる晴れ舞台。
親御さんたちも、気合が入ってます。
ツヨには軽くない自閉症と中度の知的障害があります。
お友達や先生のマネをして楽しむことはしません。
自分のわかること、興味のあることだけ、こだわり職人のように
繰り返し楽しんで過ごします。
それでも新しい遊びを開拓したりするし、
こちらが誘った遊びも興味があればのってきます。
ほかの園児達はツヨくんツヨくんとくすぐったり、触ったり、抱きしめたり、
かわいがってくれます。
ツヨも嫌がるでもなく、ニコニコしてしらんぷり。
内心は楽しんでいるのかもしれないけど。
先生には自分から遊びをねだったりします。
そんなツヨの運動会。
開会式では突然号泣。
先生が集まって、何とか少しでも参加を、とホイホイしてくれましたが、
自分でハンカチで涙をふきふき抱っこで退場。
はぁ。そうかぁ・・。
少し離れた主人をチラッと見ると、目が赤い。オイオイ、がっかりしないで。
気を取り直して、さっ、できることを楽しみましょう!
あとは徒競争。
ぎりぎりまで介助の先生が抱っこしてくれて、ヨーイドンで降ろし、
ツヨくん、走るよ!っと手を引いて走る!
ツヨ、ニコニコしてるけど、手で顔を覆って走る!
この世の中はまぶしいかい?ドキドキする世界だよね。
でも風をきって走るって楽しいでしょ?
歓声も大きくて驚いちゃうよね。
ビリッけつだけど、完走できたね!
(前から三番目の帽子なしがツヨ)
ママは無性に嬉しかったー。
厳密に言うと、やっぱりちょっと悲しくもあった。
またオイオイ泣いてしまったよ。
あとは全部しらんぷりで、自分の教室で教材をやったり、
絵本コーナーに行ったり、まるでたくさんの人が
目に入っていないかのように、5時間落ち着いて過ごしました。
でもコトの競技のときは大人しく抱っこされてくれたので、
今年はバッチリ見学。
でも一度だけチャレンジで、家族競技の借り物競争に、
抱っこで出てみようかと思い、集合場所のトラックに行ったら、
やはり号泣。
自分のわからないこと、納得できていないこと、
こちらが写真などでも説明しようのないこと
(複雑なことばは理解できません)、楽しくないことを、
こちらの思いで無理にさせるのはいけませんね。
すぐさま撤退。
ちなみにコトは・・・
ずっとツヨにつきっきりの私たちに、最初は顔が曇ってしまったけど、
笑顔で応援していることに気づいてからは、
次第に表情が明るくなって、元気に競技をこなしました。
パパは、頑張りすぎたんでしょう。抱っこも多かったし。
家に帰って、夕飯までほとんどグーグー寝てました・・・オイ!
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