本日の講演会は県特別支援教育研究会主催。講師は瀬戸口 裕二 先生(筑波大学特別支援教育研究センター教諭)演題は 「もう一度、子どもを見つめる。学校を考える。」講演の中で先生は「伸ばす教育と支える教育」に言及されてました。でもちょっと疑問。学力を伸ばす技術研究は盛んだろうけど、支える教育の実践って研究や研修で身につくのだろうか?結局、人間性に由るんじゃないだろうか・・・。まったく障害児の教育に関わってことのない専科の先生が特担を任され、素晴らしい支援の実践者に変わった例を殿父は知っています。先生の言う通り、一人一人違う具体である子供と対峙し共感することで、支える意思(マインド)が生まれ関係が始まるのでしょうね。講演ではまた、狙った笑いがとれなかったり、特別支援教育制度や施策の課題などディープな話題もチラチラとあり楽しい内容でした。今回の 【 眼から鱗 】 「マルチバーサル」下に紹介する先生の著書中にコラムとして書かれてあります。”ユニバーサル”からもこぼれてしまう存在や現象事象を包括する概念と言ったらいいのでしょうか。うまく言い表せませんキーワードは、殿父がずーっと引っ掛かってる『 多様性 』。子供の今は大事。同じ様に未来も大事。苦戦している子の人生にさらなる苦しみの種を植えない配慮をどうかお願いしたいと思います。
特別支援教育 月めくりカレンダー 石隈利紀 監修 瀬戸口裕二 編著 A5判並製 ● 192頁 定価2,310円(本体2,200円+税)