娘が鉱物に興味を持っているので益富地学会館という博物館へ行った。ビルの1フロアに鉱物標本がぎっしり並べてあって、娘は熱心に見学していた。私は正直なところ何が面白いのか今ひとつ分らなかった。何万年の単位で語られても新生児科医にはいまひとつピンと来ない。ただ標本の説明が万年筆で丁寧に手書きされていたのに好感を持った。こういうものも好きな人はずいぶん好きで熱意を注ぎ込むんだろうなと思った。重炭酸ナトリウムと塩化ナトリウムの結晶なんていう標本もあって、これはメイロンの結晶かなどと思いながら眺めていた。烏丸通りを南下すると京都漫画ミュージアムというのがあって、ここでも娘は至福の時を過ごしたようだった。さすがに鉱物よりは漫画のほうが私もまだ理解できた。さすがに娘と行くと青年漫画フロアには行きにくくて少年漫画のフロアでうろうろして、さいとうたかをの日本沈没や新谷かおるのファントム無頼を読んでいた。ここはもとは小学校だった建物らしいが。でも里帰りしてみたら母校が漫画図書館になってたってのは卒業生としてはどうなんだろうと思った。廃墟になっているよりはましかな。