学習発表会−3年生

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Nice!

日曜日、小学校の学習発表会が行われた。昨年までは平日に行われていた行事、今年は日曜日に行われる・・ということで、YOOちゃんもYOO母も張り切っていたのだが・・・・・親子4人共寝坊してしまい、気が付いたときには8時を回っていた。(と言っても、父は最初から早起きする気はなかった)YOOちゃんのいる特殊クラスはトップバッター去年と同じくマット運動とか、ちょっとしたダンスで、ちょっとにぎやか。YOOちゃんが暴走してステージからジャンプするというハプニング付きで、まあ無難に乗り切ってくれた。端から見ると学習発表会の趣旨と違う内容なのかも知れないが、父は気に入っている。やってる子供達も楽しそうだし、なにより簡単だ。親としては、「これくらいでちょうどいい」と思う。続いて交流学級の演目に参加。こちらは学習発表会らしく、外国の国旗と挨拶の言葉を紹介して、その後みんなでその国の歌を歌う。YOOちゃんは最初に大きな国旗を出して「ハロー!」とか「ニーハオ」とか言う役。さすがに健常児のクラスは発表会らしく一糸乱れず整然として見事な姿である。3年生にもなると保育園とは違い、集団がきちんと統率されている。歌を歌いながら手を振って拍子をとる姿は、皆同じ動きで揃っており・・感心しながらもまるで・・・軍隊・・・・と思った。強烈な個性の子供を持っているからか、自分の幼少期の記憶からかとても異様な光景に映った。学校は集団行動を学ぶ場である。それは紛れもない事実だと思う。彼らの統率された姿は、感心すべき、あるいは賞賛すべきことであって、大人の妙なかんぐりを入れるのは、とんでもない間違い。大人失格! ならず者。と、頭では分かっていても・・・・思わず口に出たのは「ああやって・・・従順なサラリーマンが作られていくんだなあ」おもえば、父が同じ年のころ、ああやって集団で行動するのが嫌いだった。それは、思春期を経て成人に至っても、周りに合わせる術を少しだけ身に付けただけで基本的に変わることはなかった。徒党を組んで行動するのが嫌いで、それより進んで一人を選んでいた。スポーツも団体スポーツが嫌で一人で戦えるスポーツを好んでやっていた。学習発表会の子供たちの姿を見てなぜ、我が家に自閉症の子供が生まれてきたのか分かったような気がした。この、集団の頭数に入れない強烈な個性の自閉症児が、父はこの上なく好きだ。