据え置き型手動鉛筆けずり問題のその後。 R太は、この作業をなんとしても習得したいと思っているらしい。私が練習しろと言わなくても、特定の鉛筆で、黙々と練習を続けている。特定の鉛筆というのは、R太が小学校に入学したときに、1ダースを箱で買ったものであり、その最期の生き残りの一本に、ここのところずっと、強いこだわりを持っているのだ。 いまも数十秒おきに、私のところにやってきては、手順を示唆してほしいとせがんでくる。言葉で頼むわけではない。無言で私のひざの上に鉛筆削りを置き、次にどの動作をすればいいのか、ジ ...