「ぼく、おおきくなれるかな」ちびはここに『ちび』と書かれるのを嫌がる。身長が120センチでクラスで一番背が低いらしい。そんなことはちっとも知らなかった。(ちなみにこれは目の届かないところで書いている)彼がちび、ちびすけと呼ばれるのはもうずいぶん幼いころからだったから、ちっとも違和感がなかったのである。そういやあ、よく食べて食欲旺盛なのに栄養状態が悪い、と身長・体重の紙をもらって帰ったことがあったっけ。勿論それは数字上のことで彼の給食の食べっぷりから、担任にその心配をされたことはない。ただ、不器用なのは著明で排便は学校や外では出来ず自宅で、おしりふきは旦那を呼びつける。これは、自分でふけるように持っていきたいところだがうんちおパンツにされたくない洗濯担当の旦那が仕上げ拭きを仕方なくやっている格好だ。自分で一応ふけるのに、である。これは、この先検討課題。それと、いまだに箸は握りばし、家ではスプーンも逆さに握る。箸はただいま訓練中。歯磨きもほとんどを旦那がして自分は前歯だけちょろっと触る程度。一度ブラッシングを教えてもらわなければならない程、磨けない。感覚過敏もあって「仕上げはおかあさ〜ん♪」は極端に嫌がって私を避けていた。そのため、歯垢がたまっているのを発見。先ほど、私の膝で仕上げ磨きをしたところだ。最初は嫌がり、トラウマになるかと思ったが意外とすんなりさせてくれた。だが、これも自分で磨けるよう指導していかなくてはいけない。少しずつさせてぴかぴかになったね〜、とほめるしかないのだ。「ねえねえ、食べ物のかすがつかないように食べ物食べちゃいけないね」などというから、そんなことないよと歯磨きの大切さをわかりやすく説明した。それに、きちんと食べないと大きくなれないぞというと「そうだね」と笑って眠りについた。ああ、まだまだやることがいっぱいあるなあ。ひとり立ち目指してがんばらなきゃ。