まさる君が住んでいる地域の東京都多摩府中保健所では、平成18年度から自閉症児が地域の歯科医で歯科健診や保健指導が受けられるよう、啓発活動を行っています。
その一環として各関係講師を招いての研修(講演会)
■『自閉症を理解する』
講師: 東京学芸大学教授 太田昌孝先生
■『自閉症の特徴と歯科治療の留意点』
講師: 東京都立心身障害者口腔保健センター 診療部長 重枝昭広先生
重枝先生の講演では、参加されたほとんどの方が医療関係者でしたので、自閉症の口腔・行動の特徴、歯科診療時の対応法や技法、視覚支援での治療の様子(まさる君がモデル)など専門性や治療技術のお話を中心にされていましたが、医療系にド素人な私でも、わかりやすく時々ユーモアを交えながらお話ししてくださるので、とても面白かったです(笑)
でも、今回改めて重枝先生のお話を伺って、自閉症のことが詳しいんですね(今までもそう思っていましたが・・)ビックリ!しました( ゚∀゚)それに保健所の衛生士さんからは『主治医が重枝先生だなんて羨ましいわぁ、まさる君は幸せ者ですYo』とまで言われて、どうやらカリスマドクターのファンの方は大勢いらっしゃるようです(・∀・)つ
■『発達障害児への医療~障害特性に対応した工夫と支援~』
講師: 社会福祉法人花ノ木医療福祉センター 歯科衛生士 高原 牧 さん
ただ今、参加者申込受付中
そして『歯科受診絵カード』『歯みがき絵カード』を作成し、歯科医療機関、養護学校(ちかてつ養護学校がモデル校になってます)保護者等が絵カードを活用した経験を共有するための連絡会も開催しています。ちかてつ養護学校では、絵カードを利用しての歯科受診(絵カード貸し出し)、校内での歯科健診や衛生士さんを招いての親子歯みがき指導を実施。画像の絵カードは、歯みがき指導の時にいただいたもので、まだ開発途中?らしく、今後これら使用した保護者からの意見を聞いて改良していくとのことだそうです。
歯科受診カードを作成するにあたっては保健所の方が、わざわざ大阪大学まで出向いて思考錯誤し作成されたものです・・・その話を聞いて並々ならぬ熱意を感んじるとともに、行政系機関が率先して、各医療関係者に対しての自閉症への理解を深めるための啓発や絵カードを使用しての歯科受診の普及活動には大変感謝しております(ToT)。そのためにも、親は普段の生活の中で視覚支援(絵カードやスケジュールなどなど・・)を取り入れ、子どもに合ったレベルで地道に実践していくことが大切だと思います。それが治療の時や、いろんな場面できっと役立つ時がくるから・・・・そうおもいました。