注射記念日

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Nice!

昨日、小学校で行われたマラソン大会で、見事!圧倒的ビリでゴールしたYOOちゃんだったが、一夜開けて鼻水をすすりながら元気に学校に行った。

YOO母が下の子を連れて出掛けていたら、学校から電話が掛かってきた。

歯(乳歯)に違和感があるらしくて・・・・
「歯医者に行って歯を抜きます!」と訴えている・・・・・との事。

連絡を受けたYOO母は、さっそく行きつけの歯医者に連れて行った。

以前にも歯を抜いてもらった事はあったが、その時とは状況が違う。
以前、抜いた歯はすでにぐらぐら動く状態で、ほっといても一週間もしないうちに抜けてしまいそうな感じだった。麻酔もしないでペンチであっけなく抜いてもらったのだった。

しかし今回は、まだ動きもしない、乳歯の根っこの吸収が始まったばかりの歯で、本格的な抜歯の処置が必要だった。

麻酔の注射器を後ろ手に持った先生が近づくと、YOOちゃんは事の重大さを理解したようで恐怖に顔を引きつらせたという。

注射器が眼前に突き出され顔面蒼白になったYOOちゃんは抵抗を試みた。
・・・・が!

「動いたら注射が顔に刺さるよ!」
「注射しないと歯を抜けないんだよ、歯を抜きたいんだよね」

との説得に応じ、観念して注射を受け入れた。

予防接種はもとよりインフルエンザの高熱に苦しんでいた最中でさえも拒否しつづけてきた”注射”
父や母がどんなに頼んでも、絶対拒否してきた・・・”注射”

その恐怖を、パニックの起爆剤を・・・・・爆発しそうな感情を。
目的の為に自分の感情を見事に抑えてみせた。

(ハッキリ言って、父でも歯医者の麻酔注射は怖くてチビリそうになります。)

父が帰宅すると・・・・
「おとうさん!見て!ほら」・・と誇らしげに抜いた歯を見せてくれた。

今日はYOOちゃんの”注射記念日”

「頑張ったね、良い子だったね」との父の言葉に終始笑顔だった。