すぐ、じゅわ〜んとなる母

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Nice!

ある日・・・

私は忙しい上に体調も悪く、
申し訳ない、と思いつつ、
夕食にスーパーのお惣菜を買ってきた。

1年前までは偏食のかたまりだったのび太だけど、
今では大抵のものは、何でも食べられるほどに成長した。

買ってきたお惣菜のポテトサラダを一口食べた。

・・・ん?

これはちょっと、のび太、ダメかもなあ・・・

と、思ったら、案の定、

「これ、やっぱ、食べられない・・・」

と、皿を避けた。

「うん、いいよ、ごめんね〜
 お母さんも今食べて、これはのび太、食べられないだろうなって
 思ったんだ。
 いいんだよ、無理しないで残してね。」

「ごめんね。
 やっぱり、お母さんのポテトサラダじゃないと
 おいしくないんだ・・・」

じゅわ〜〜〜〜〜ん・・・

のび太・・・

母心をくすぐるセリフ、覚えたんだね・・・

またある日・・・

お風呂掃除して、お風呂にお湯をためるのが日課だ。

しかし、夏〜秋は週1回くらいしか湯船につからず、
シャワーがほとんどだった。

いよいよ寒くなり、

「のび太が洗ってお湯を入れてくれたお風呂に入って
 疲れを取ってあったまろうよ!」

と、お風呂の準備をしてもらった。

先にのび太のお父さんが入り、
後から私が入った。

「あ〜〜〜!!のび太が入れてくれたお風呂、
 とっても気持ちよくて幸せだったよ〜」

と言うと、

「ホント?
 僕もお母さんにそういってもらえると
 うれしくて、しあわせ〜」

じゅわ〜〜〜〜〜〜〜〜ん・・・・・

思えば3,4年前まで、のび太とまともな会話は出来なかったんだよね。

なんて成長したんだ・・・

それに、ちゃんと親の気持ちの「落としどころ」を心得ている。

最近、ますます涙腺が弱くなった私は、
のび太とのなにげない会話でさえも
すぐ、じゅわ〜んとなるので、気が抜けないのだ・・・


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