ゆうべ寝る前に、見るともなくつけていたテレビから、知りたくもないニュースが耳に飛び込んできた。 佐賀県で、知的障害で言葉の不自由な青年が、精神錯乱者とかんちがいされた上で警察に取り押さえられ、心臓麻痺で亡くなったというのである。 目撃証言のなかには、警官が被害者を殴っていたという話もあったのに、調書では、なぜかそこの部分がきれいさっぱり削られていたという。また警官たちは、積極的な救命活動も行わず、倒れた青年を取り囲んで、ただ眺めていただけだという。 私が見たのはニュースステーションの報道 ...