毎日宿題のプリントがあるのに、
きっと、テストもやってるんだろうに、
宿題もテストも、ぜんぜん持ち帰ってこない、のび太。
そこで・・・うっしっし・・・
「お母さんって
『他の人には見えないもの』も見えるんだよ・・・
『透視能力』って言うんだって。
のび太の学校の机の中って、
すごいことになってるでしょ?
返されたテストとか宿題のプリントとか、
奥の方でぐちゃぐちゃになってるのが見えます・・・」
「!!!すごい!!!ホントに見えるの?」
「当たったでしょ?
透視なんてホントはできないけどさ、
ぜんぜん答案、持ってこないから、
きっとそうなんじゃないかな〜って。」
「な〜んだ〜ホントに見えるのかと思った〜」
「とにかく、渡されたものはその日のうちに
持ってくる事!
どんどんたまって、大変なことになっちゃうよ〜!」
そう言った次の日、
本当にテストの答案を持ってきた。
算数、100点・・・
「おお!すごいね〜100点だ〜!!
がんばったじゃん!!
・・・で、1枚だけ?
ず〜っとためてたんでしょ?
いっぱい、机に入ってるでしょ?」
「あ、そっか。これは今日、返された分」
「机の中のプリント、全部、もっておいでよ〜
100点以外のテストも見たいなあ〜」
「え?だって、100点じゃないと、
叱られるんだよね?」
「?え?今まで、100点じゃないから、って
叱ったこと、ないでしょ?」
「だって、ドラえもんののび太のママは
すごい恐〜い顔で叱るもん!」
「お母さんは叱らないってば!
100点ばっかり取れるはずないでしょ?
お母さんは0点でも叱らないもん!
机の中を汚くしている方が叱りたくなるかもよ〜」
「そうか〜ドラえもんののび太のママみたいに
叱るかと思ったよ〜」
「あれは『マンガ』だから面白くするために
恐いお母さんにしてるけど、
テストの点なんて、たいしたことじゃないんだよ。
それより、机の中をきれいにしてきてよ〜」
「うん、よかった〜」
で、またまた次の日・・・
持ってきたプリントの束・・・
明らかに机の奥でぐちゃっとなってた雰囲気の折り目が・・・
見ると、
国語、80点・・・漢字、本人的には正しく書いたつもりが
あわてて書く為に「指」のてへんのはねがなくて、×。
他にもそういううっかりミス&雑に書いたための×。
国語、85点・・・主語、述語がさっぱりわかっていない。
算数、90点・・・割り算の文章題で、式は合っているのに
答えの欄に書いた答えが式とはまったく違って×。
のび太は「1番になる」こだわりがある。
テストも1番に終わらせたいらしい。
だから、字も雑だし、本人はちゃんと書いたつもりでも
判読不能で×になることも多々・・・
「1番に終わるとなにか良いことでもあるの?」
「ないよ。でも、『1番に終わった』って
言いたいんだ」
・・・・・う〜ん・・・・・
相変わらず、1番のこだわりは抜け切れないか〜・・・
で、ここで紙に書く・・・
?1番にテストを終わる。
でも、急いで書くために
・字が汚くて先生が読めない。
・あわてて書くので正しく書いたつもりが書けていない
↓
100点は取れない
?ゆっくり、あわてないでテストを受ける。
書き終わる順番は遅い。
でも、ゆっくり丁寧に書いたので
・字がきちんと書ける。
・あわてないのでうっかりミスもない。
↓
100点を取れる可能性が上がる。
「さあ!どっちが良いでしょうか!!!」
「う〜ん、やっぱり?番だな〜」
「でしょ?のび太はいつも?番で
失敗してるでしょ?
そろそろ、1番じゃなくてもどっちが徳か、
考えてみたら?」
「う〜ん・・・1番もいいんだけどなあ・・・」
「1番病」は、なかなか抜け出せない・・・
ま、これも、のび太の生き方?だしね。
本人が心から納得するまでは、まだしばらく続きそうです・・・
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