ミチャポンのアスペルガー疑惑

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Nice!

数日前の昼下がり…

私はしめきり前の内職から逃避しながら自閉症やアスペルガーの療育関連のWebをチラチラと眺めていた。ちょっとしたきっかけから療育関連に興味を持っていたのだ。

で、ふと思い出したのがミチャポンのこと。

(娘のことだろ…ふと思い出すでいいのか?>自分)

ミチャポンも3才過ぎたし、そろそろ、どっかで発達検査でも受けた方がいいかもしれない。

何せ私の主治医(発達障害専門医)から1歳半のとき既にチェックが入っている。

そういや、確か4歳か5歳くらいから大阪は公共の療育プログラムがあったはずだし…間に合わせるとなるとそろそろ心理相談して、検査受けて、診断に持ち込んだ方がいいかもしれない。

とまあ、そんなことを考えはじめ、とりあえず手近にあったアスペルガー本を片手に当てはまるような事をピックアップしはじめた。

そしたら出てくるわ出てくるわ!

ちょっと書き上げてみよう。

◆人見知りを全くしなかった。
◆手を放すとどこにいくかわからない。(自歩〜2歳3ヶ月くらいまで)、後追いは全くしない。
◆知らない人にどんどんよっていく。(自歩〜2才くらいまで)
◆思い通りにならないと頭を地面や壁に打ち付ける(自歩〜2歳ちょっとまで)
◆電車・バスに乗ると一区間で降りたがって制止すると泣き叫ぶ。(1才〜2歳半くらいまで)
◆遅延のエコラリアと思える現象があった。(3才くらいまで、現在はほぼ消失)
◆抱っこをせがまない。(3才すぎてから抱っこをせがむ事をしだした。)
◆添い寝をしようとするといつまでも寝ない。2才9ヶ月すぎてから逆に添い寝に拘りはじめた…添い寝をしないとかんしゃく…半年こだわりがつづいた、現在はおさまっている。
◆クレーン現象がある。
◆掃除機の音を怖がる。
◆くるくる回るのが好き。.
◆ぴょんぴょん跳びはねるのが好き。
◆ひらひら・きらきらするもの、ひも状のものが好き。
◆独りで遊んでいることが多い。
◆保育所からなかなか帰れない(遊びがなかなか終われない、門から出ても帰る途中でいろいろ遊びはじめてしまい、なかなか家にたどり着かないことが多い)
◆声かけしても反応しないときが頻繁にある。
◆独り言をいいながら遊ぶ。
◆なかなか目が合わない時がしばしばある。
◆思い通りにならないとかんしゃくを起こす。
◆かんしゃくを起こしたときは抱っこも拒否。
◆ちょっとしたことで他の子どもを突いたり、ときに噛みついたり、(2才9ヶ月くらいまで間欠的に)ものを投げたり(3才くらいまで)。
◆集団の中に入らず外を見ていたりすることがある。
◆子供にしては変わった食べ物が好き。(もずく、塩辛、うど)
◆話す内容が唐突。(突然前に行った旅行の事などが飛び出す)
◆自分のテリトリーに拘りが強く、「自分がやるもの」と思っているものを他の家人がやると途端にかんしゃくを起こす。

補足情報としてはこんなところ↓。

1才半で発語、なかなかことばが増えなかった。(しゃべっても意味不明)3才近くになって急激にことばが増えてきたが(但し語の使い方などが結構間違っている)発音ははっきりせず、まだ意味不明のことも多い。

1才半検診(1才7ヶ月時)で心理士に相談、若干目が合いにくいが様子を見ましょうとのこと。

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まあ、正直なところ、これだけの数が出てくるとは思っていなかったのでちょっとビックリ。

ミチャポンって怪しさ満載だったのね〜

と今更ながら感心。

しかし、これだけ怪しげな行動がピックアップできて、実際に私が多少なりとも困っていることはといえば、朝、保育所に行き渋る(行ってしまえば機嫌良く遊ぶが)ことと、夕方帰るのに時間がかかる事くらいである。それすら困り度からいえば、「多少かったるいなあ」程度であって、「ま、いっか」の範囲内である。

おまけにミチャポンの行動は息子が小さい頃とさして変わらないので対応に困ることも別にない。

自分自身に当てはめてみても、ミチャポンの行動がさして不自然に思えない。小さいとき、ぐるぐる回るの好きだったし、ひらひらもキラキラも好きだった。独り言は…今も言っている。(人前ではやめるようにしているが…)等々。


だがしかし


違和感がないというのは怪しいということだ。

なにせ息子も私もバリバリのアスペルガーなのだから。

と、こんな事をつらつら考えているうちに眠くなってきた。
なにせ昼下がりである。

眠い目のまま、ピックアップしたファイルをパソコン上に開きながら児童相談所(子供家庭センター)に電話をしてみようかどうしようか迷っていたら、たまたま学校から早く帰っていた息子が居間にやってきた。

息子「何してんの?」

私「いや、昼寝しようか児童相談所に電話をかけようか迷っていたんだが」

息子「???」

私「ミチャポン、どれだけ怪しいかピックアップしてたんだ」

息子「(ファイルを見て)とっとと電話かけろ」

私「ん〜でもねえ、眠いし、別に急がなくても」

息子「俺が見ても十分怪しい!ミチャポンが学校行っていじめられてもいいのか」

私「うーん…それは困るな、でも今困ってないし…」

息子「とっととかけろ」

かくして、息子にケツを叩かれるようにして児童相談所に電話をかけたわけだが、現状さしたる困りごとがないのでとりあえず間抜けに明るく話してしまう事になる。

「いえね、うちにあるアスペルガー関連の本を見ていて、うちの子にも当てはまることが多いもんで、一応一回見てもらった方がいいかと…まあ、あとは一応療育とかの情報も聞きたいし…」

こんな具合になってしまう。

ところがだ

電話の相手の反応がなにか変である。

この記事の冒頭部に列挙した怪しげなポイントを数行分伝えるごとに、

「…それは大変ですね…」

と、児童相談所の職員はさも気の毒そうに言ってくれる。

なんだか

「だからぁ、別に大変と思ってないんだってば〜」
とは言えない妙な雰囲気が電話の向こうから漂ってくる。

さらに話をしているうちに、「大変」と思っていない自分の感覚が変なんじゃないかと思えてくる始末(そりゃ、多少変かもしれないが…)。

かくして、この手の相談機関に相談してもよく言われるという

「お母さんの気にしすぎでは?」とか
「よくあることですよ」とか
「様子を見ましょう」

などいう定番のセリフを全く聞くことがないまま、即決でミチャポンは来月の半ばに発達検査を受けることが決まったのであった。

電話を切ってふと考えてしまった。

もしかしたら定型発達のお母さんには子供のこの手の行動って大変なのかもしれない…と。

ちょっとした驚きである。

でもまあ、実感がわくわけでもなく、私がその後昼寝にはしったのは言うまでもない。