日曜の昼下がりの事件

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Nice!

 先週の日曜日のお昼過ぎ。

 かーくんがちょっと眠たそうにしていたので、一緒に昼寝をすることにしました。

 私がかーくんと一緒に布団に入って添い寝をしていたのですが、出したばかりの冬用の布団が気持ちよくて、ついかーくんより先に寝入ってしまいました。

 …まぁここまではよくあることですが……。

 眠りについてから1時間ほどたったころ、

 「ぎゃ〜っ!!」

 という悲鳴で目が覚めました。

 ベッドの横にはママが驚愕の表情で立ち尽くしています。
 ママの視線は足元の床に釘付けにされています。
 私も起き上がって床を見てみると…

 なにやら黒い固まりがいくつも落ちています。
 …実は私、強度の近眼なので、このときすぐにそれが何か分からなかったのです。

 慌てて眼鏡を掛けてみると…

 黒いものの正体はかーくんの髪の毛でした。

 私が寝ている間に引き出しに入っていた子どものつめきり用のハサミを取り出し、自分の髪の毛をジョキジョキ切っていたのです。
 よく周りを見てみると、髪を切ったあとベッドでゴロゴロしていたのか、出したての布団が髪の毛だらけになっていました。

 ママのお母さん、つまりかーくんのおばあちゃんは美容師で、自宅で店を構えています。かーくんはお店が大好きで、よくおばあちゃんが仕事をしているのを見ています。もちろんかーくんの散髪もおばあちゃんがするのですが…
 かーくんはおばあちゃんのマネをしようとしたのかもしれません。

 さて、そうなるとかーくんの頭はどんな面白い…、もとい可哀想なことになってるかと思って見てみると…。

 ??ほとんど今までと変わっていません。落ちている髪の毛の量からすると相当切ってしまっているはずなのですが…。いや、近づいてよく見ると確かに切ったあとがたくさんあります。
 結構うまい具合に(?)カットしてあるので、遠目には分からなかったのです。ちょうど髪を「すいた」ようになっていました。

 う〜ん、おばあちゃんの仕事を見てこっそりカットの技術を学んでいたのか……?!