パニックを考える(7)

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Nice!

パニックへの対処法、の続きです。5.パニックは認めればいい?パニックを抑えるのが望ましくない、罰もだめだというなら、パニックを受け入れ、パニックした子どもに対してそのパニックが解消できるように積極的に働きかければいいのでしょうか?もちろん、そうすべきではありません。既に書いているとおり、パニックとは欲求その他を「社会的に受け入れられない形で」表現することなので、社会的に望ましくない行動です。もしそれを増やしてしまうことがあれば、それは子どもの社会適応を悪化させることを意味しています。つまり、パニックを不用意に抑えたり罰したりするのも望ましくない一方で、(当たり前ですが)パニックを不用意に増やしてしまうことも望ましくない、ということです。