自閉症とテストステロン

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Nice!

まこちゃんは 扁桃腺が腫れてしまいました。強い薬を眠る直前に飲んだせいか、まだ目がさめていません。
病院からは 吐き気止めの入ったお薬も出ていました。
今日は 中学の特殊学級が集まって 特殊学級だけの運動会があるのですが、風邪でお休みしました。
まこちゃんの担当する係や、一緒に競技をするクラスメイトに迷惑をかけてしまうので、あわててしまいました(昨日は授業参観の代休だったし・・・)今学期は ちょっと体調を崩し気味です。予定がずれると 普通学級との交流計画もずれ込んでしまうかも??と心配をしています。

前に書いたことがありますが・・・私は まこちゃんを殺して 私も死のうとしたことがあります。この話題は自分の心の底をえぐる話題なので、避けてしまいたいけれど、悲しい事件が起こると 当時のことをつらすぎるほど思い出してしまいます。
相談できるところはたくさんあるのに・・・それは『知っている人』が言う話・・。苦しい時に相談できるところがあるなんて知らなかった・・・いまだって そういう事はたくさんあると思います。地方で まだまだ差別意識の強いエリアでは 公的機関に相談して 子供の情報がもれて知られるのが怖い・・と思う人もいるかもしれません。
相談できたとしても 相談員との相性もあるし、相談員の知識・技術もいろいろレベルが違うでしょうし・・心の深い部分まで相談できるのか?ということでは なかなか公的資金では 医師や専門家の対応を細かくすることは難しかったこともありました。療育指導でも税金でできる範囲は予算的にここまで・・というのがあります。
公的な支援はここまでだから・・個別の自費で行う支援が必要なこともあるし・・・。
子供の特徴的な行動の場合や、行動を緩和するために お医者さまからお薬が処方されることもあります。
まこちゃんの場合も、これ以上、神経が過敏になりすぎたら 精神的に壊れたり精神に異常がでるかも?という事が心配されたとき・・お薬をつかうかどうか? お医者様からお話しがあった事がありました。使わずにすみましたが・・・過敏すぎて壊れやすくて精神的に危ないときもありました。

即効性の解決方法なんて無いですから、日々 津波のように押し寄せる絶望感と孤立感と闘いながら、泣きながら1人で必死になって子育てをしてきた自分をフラッシュバックしました。
両親に責められ、主人も見向きもしてくれなかった・・誰も理解してくれない・・誰と話しても 何も解決されない・・焦燥感だけが募る毎日・・・。

記事を読んで、言葉もない・・・です。かわいそうで、かわいそうで、お母さんも、子供も、おとうさんも みんなかわいそう・・・・涙が止まりません。
記事は概要ですし、発達障害の記事の場合は 全てが正しく網羅されるかも難しい気がします。もっともっと 書ききれないほどたくさんの事があったのだろうと思います。
家族でなければわからない苦悩も、親で無ければわかない苦悩も、子供の状態も・・・人それぞれに違います・・だから安易な感想を言えません。

何度も繰り返してしまうけれど・・・原因をつきとめて、効果的な薬があったら、息子は救われるんじゃないか? そう思うことが何度もあります。
Autism(自閉症)は58人に1人といわれているのだから、世界規模で国家規模で研究を早急に進めてほしいと強く願っています。

【新聞記事から】(記事は消えてしまうので、書き留めておきます)

自閉症の兄弟殺害 母の公判 独りの育児『もうだめ…』2007年9月17日

 広島県福山市で自閉症の長男(5つ)と二男(3つ)を絞殺したとして殺人罪に問われた母親の審理が、広島地裁で続いている。明らかになったのは、わが子の障害と正面から向き合い、必死に育児を続けていく中で次第に追い詰められた姿だった。

 泉ひろみ被告(35)が「駐車中の車内で子供の首を絞め殺した」と広島県警府中署に自首したのは、昨年十一月六日。公判で「自分も死のうと思った。世間では障害者は不幸という見方が強く、生きていても幸せになれないなら一緒に死んだ方がいい」と話した。

 二男は自分の思い通りにならないことがあるとパニックになり、暴れたり道端で全裸になったりした。長男もパニックを起こすと「包丁で刺すぞ」など乱暴な言葉を吐いたという。

 泉被告は、二人の養育をあきらめていたわけではなかった。自閉症についての本を読み、勉強会にも参加。二男が通園していた児童福祉施設の担当者も「アドバイスを忠実に受け止め、熱心に育てていた」と振り返る。

 変化が表れたのは昨年八月。うつ状態や不眠症が悪化、合わせるように二人のパニックがひどくなった。夫に「助けて」とすがりつくと「おまえの育て方が悪い。なめられているんじゃないか」。子供の世話を手伝ってくれた父親も高齢のため負担が重く、孤立無援の状態になっていった。

 十月二十七日。「もうだめだ」と思った泉被告は二男の首を絞めてしまう。夫は仕事を休み、県福山こども家庭センターに相談。県は「一時保護を提案したが拒否され、母子だけにしないよう家族に協力を求める方針だった」と説明する。

 十日後、「自閉症は障害だから薬をのませるものでない」と伝えていたのに、母親に「薬をのませなさい」と言われた。「夫も母も無理解。死ぬしかない」と、再び愛する子供に手をかけた。

 泉被告は現在、精神鑑定中。今年七月の被告人質問で今後の生き方を問われ「生きたいとは思っていない。子供たちのところへ行くのが一番の供養と思う」と答えた泉被告。「とてもつらい思いをさせた。かわいいという気持ちはなくなっていなかった」。涙ながらに話す言葉が法廷に響いた。

支援組織に相談を
 日本自閉症協会の石井哲夫会長(日本社会事業大名誉教授)の話 自閉症の子を持つ親が独りぼっちになると、生きる気持ちがそがれる。母親を受け止めてくれる相談相手がいなかったのだと思う。子殺しという事態になる前に、都道府県や政令市にある発達障害者支援センターや協会の支部に相談したり、苦労してきた先輩を頼ることもできた。親だけに育児の責任を負わせる現状では、第二、第三の事件も起こりかねない。自閉症について正確に理解し、家族を援助できる人材を増やしていく必要がある。

【自閉症関係のニュースから】
『小児253人の8年間の追跡調査の結果、胎児期にテストステロンレベルが高かった小児は自閉症の特徴を来たす可能性が高いことが確認されました。』

Testosterone In Womb Linked To Autism
Science Daily — Foetuses that produce high levels of testosterone have more autistic traits during development, said Professor Baron-Cohen from the University of Cambridge at the BA Festival of Science on September 11, 2007.
Current research by Baron-Cohen and Bonnie Auyeung at the same university shows a significant link between amniotic testosterone levels and the number of autistic traits in children. Baron-Cohen is following the development of children from 235 mothers, whose prenatal levels of testosterone were determined by amniocentesis.
So far, the children have been observed at 4 stages in their development: 12, 18, 46 and 96 months.
A difference between the children was observed as early as one year old.
The typical autistic traits observed in the children with high amniotic testosterone levels included poor empathy and social skills, and good pattern recognition and numerical reasoning.
The babies with higher testosterone levels were less likely to look at their mother’s face during playtime. Once they reached eighteen months, high-testosterone babies performed badly in vocabulary tests and were able to recognise fewer words.
At 8 years old, the children with high testosterone levels performed well in pattern recognition tests and badly in empathy tests.
The causes of elevated foetal testosterone levels are not known. There is not thought to be a link between foetal and maternal testosterone levels. Smoking and alcohol have been discounted as possible causes.
A genetic and/or environmental factor may be to blame. Twin studies have shown similar testosterone levels in identical twins, giving weight to the genetic argument.
In cases of non-identical twins, with one male and one female twin, which share the same amniotic sac, the female twin has higher testosterone levels than normal.
The Medical Research Council is funding an expansion of Professor Baron-Cohen’s study to include diagnosed autistic children. Baron-Cohen will collaborate with Denmark to match their register of autistic patients against its biobank of amniotic samples.
In future, it may be possible to select foetuses based on testosterone levels. This would raise the question of whether it is right to select children on the basis of extreme ‘maleness’ characteristics.
It is well known that men have higher foetal testosterone levels than women. Testosterone has been linked to the typical male characteristic of good problem solving.
Note: This story has been adapted from a news release issued by British Association For The Advancement Of Science.