マラソンはこんなお話
自閉症のチョウォンは、シマウマ、チョコパイ、ジャージャー麺が好きな男の子。母親ギョンスクは、子育てに疲れ果てていた。
ある日、ギョンスクは遊園地でチョウォンの手を離してしまい、チョウオンは迷子になってしまう。必死にチョウォンを探し回るギョンスク。やっとチョンスクがみつかると、ギョンスクは泣きながらチョウォンを抱きしめ、
「ずっと、死ぬまで一緒にいようね」
と誓う。
時が流れ、チョウォンは20歳。走ることが大好きなチョウォンにギョンスクはマラソンを続けさせるために日々の時間を割いている。
チョウォンの通う学校に元マラソンランナーのチョン・ウクがやってくる。ギョンスクはチョン・ワクに、チョウォンにマラソンを教えて欲しいと必死に頼み込む。
マラソンの原作
この映画の素晴らしいところ
自閉症と、自閉症の子どもを育てる大変さがあまりにリアルに描かれていて、観ていて辛くなるのですが、同時に自閉症の人が持つ魅力がとても伝わってくる映画です。
何よりチョウォンを演じた子役チョ・ヨングァンとチョ・スンウの演技が素晴らしいです。表情、しゃべり方、動き方、自閉症の特徴をとても捉えています。
自閉症児の母親として感じたこと
痛いくらい共感できる部分が沢山ありました。母親ギョンスクの子育てに批判的な方も多いと思います。しかし、完璧な母親などいない。大事なのは、子どもを愛し、子どもの幸せを願う気持ち。それさえ失わなければ、きっとすべては良い方向に流れていくのだと思います。
コーチのチョン・ウクとの出会いは本当に運命的だったと思います。いいかげんなところもあるけれど、チョウォンのことを本気で考え、母親にはっきりと“あなた、間違ってるよ”と意見を言ってくれる。出会えてよかったね、と心から思いました。
ちびごんの場合
コーチのチョン・ウクは、チョウォンが自分に好意をもっていることに気づきません。チョウォンの担任の先生に言われて初めて気づくのです。チョウォンがチョンワクに直接に好意を示さないからです。
小さい頃のちびごんは、母親に興味がないように見えました。そこで、こっそりかくれてちびごんの様子をみてみると。。必死に私の姿を泣きながら探していました。で、私が姿を現すと、喜んで抱きついてくることもなく、クールな顔で遊び始めました。
色々なことを覚えてひとりごとをいつも言っているけれど、こちらの質問には答えてくれない。そんなところもチョウォンとちびごんが重なりました。
マラソンがテレビドラマになります。
二宮和也さんの主演でマラソンがテレビドラマになります。母親役は田中美佐子さん。コーチ役は松岡昌宏さん。いつも繊細な演技をみせてくれる二宮さんの彰太郎(映画ではチョウォン)役、楽しみです。
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