昨日、ちょっと遠くの大きなショッピングセンターに行った。
のび太と旦那は本屋とゲーセンへ。
私は自由に大好きな雑貨屋さんをぶらぶらしてた。
・・・と、美しい歌声が・・・
今日はステージでミニライブがあるらしい。
・・・・・聞くともなくショッピングしていると、
何とも懐かしいメロディーが・・・
「万華鏡キラキラ」・・・
何年か前、マンガが原作のドラマ「光とともに・・・」で
主題歌だった、あの曲が流れてきました。
そう。今日はあの曲を歌っていた女性ふたり組のライブだったのです。
(ごめんなさい。お名前、忘れました・・・)
音楽って不思議です。
この歌を聴いていた頃の気持ちにタイムスリップするんですよね。
雑貨屋さんの切り子風のグラスを手にとって見ながらも、
耳は音楽、気持ちはのび太幼稚園時代に帰っていました。
「光とともに・・・」はのび太が自閉症とわかってから、
マンガでずっと読んでいました。
ドラマ化された時、旦那は「身につまされるから見たくない」
(え?!なんだよっ!それっ)と言い、
毎週ビデオに録画して、見ていました。
まだ、年長だったのび太。
「光くん」とのび太はタイプの全く違う自閉症だけど、
光くんの母親役の篠原涼子さんの息子と向き合う一生懸命さが
自分とだぶって見ていました
(・・・美しさのギャップはあるよ・・・そりゃあ・・・)
あの頃は、私ものび太とコミュニケーションを取ることに
一生懸命だった。
気持ちを伝えるために、「コミック会話」なるものを独学し、
毎日、ホワイトボードで、のび太から幼稚園での様子を聞こう、
と、真剣だった。
本当に真剣だった。
・・・・・そのころ、私の妹がおみやげで、のび太に万華鏡を買ってきてくれた。
ものすごくきれいにキラキラ変わる万華鏡にくぎ付けののび太。
ガラスでできていたので、使わないときは
のび太の手の届かないところに置いていた。
「お母さん、キラキラ見せて〜」
と、申告して与えていた万華鏡・・・
のび太は今年初めて、プールに潜れるようになった。
それまで、「勇気がなくて潜れないんだ」と言っていたのび太に、
「水の中から空を見ると、キラキラしてとってもきれいなんだよ〜
すんごくきれいだから、のび太も頑張って潜って、
キラキラ見てごらん!」
・・・と、話していた。
そして、毎日プールに通っていたある日、
「お母さん!ホントに水の中から空を見たよ!
お母さんが言ってたとおり、ホントにすごくすごくきれいだった!」
・・・と、コーフン状態で帰ってきたのび太。
そうか・・・やっぱり、キラキラもの好きなんだなあ・・・
買い物の帰りの道中、我が家に向かって南下して帰るので、
日差しがまぶしく、それが苦手ののび太は
いつもなら愚図ってサングラスをかけるのですが、
今日は手で、目を覆っている。
「あれ、のび太、サングラスしていいんだよ」
と言うと、
「ほら、見て〜こうやって手をひらひらすると、
キラキラしてきれいなんだよ〜」
と、自閉症の子によく見られる「手かざし」をしている。
あれ?のび太、小さい頃、それ、やらなかったんだけど、
今頃気づいたのか?!
キラキラ好きは変わらない。
今でも時々、万華鏡見て、
「きれいだ〜明るい方にかざすともっときれいだ〜」
と、感激のため息つきつつ、覗いているのび太。
このごろ、嬉しいはずの成長にちょっと寂しかった母だけど、
昔と変わらない「キラキラ好き」ののび太を見て、
嬉しくてニンマリする、母でした。
自閉症の母って悪くない・・・なんて思える瞬間でもあります。
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