館山ファミリーパークに着いたのが、午後3時前。
一日で最も暑い時間帯についてしまった。
この館山ファミリーパークには、パターゴルフコースが3つあって、その他に釣堀や、花摘み畑もあるし、庭園みたいになってて散策もできる。
レストランやお店も広い割には、入園無料だし、結構遊べるんだ。
多分、春先が一番良い季節なんだろうね。
けど、ボクらが遊びに行ったのは真夏。
爛々と照りつける太陽の下、子供たちのご要望に応えて、真っ先にパターゴルフコースへ向かった。
最初はフラットで、一番やさしいコース。
ペイスケはパターゴルフをやるのは2回目。けど、タンコロは初めて。
二人とも張り切っていたよ。
ジャンケンで順番を決め、スタート。
ペイスケは経験者だけあって、やり方も力の加減も分かっていたみたいだけど、タンコロは、とにかくやりたい一心でいただけで、要領をあんまりうまくつかめていなかった。
司会進行はボクの役目だったので、いろいろ指示を出してた。
秋桜の指導のもと、タンコロのファーストパットは、あらぬ方向へ。
タンコロは、そのボールをピンめがけて、打たなくちゃいけないんだけど、みんながパットを打ち終わったら、ボールめがけて一目散に走り出した。
ボールのところに着いたと思ったら、タンコロはボールを拾い上げ、ピンに向かってまたもや一目散に走り出した。
みんな、呆気にとられていたけれど、ちょっと間をおいて大笑い。
打ったボールは、手で触っちゃいけないよと、何度も説明したけれど、自閉クンであるタンコロには通用しなかったみたい。
仕方がないので、ボクがタンコロの手をつないでいた。
ボクが打つときは、秋桜がね。
ゴルフ指導は、基本的に秋桜に任せていたけれど、この日は猛烈な暑さだったこともあって、秋桜の根気にも限界が・・・
そこでプールに続いてボクが登場。
この際、口で説明しても分からないだろうから、タンコロの背に回り、一緒にパターを持って、一緒に打とうとしたんだ。
パターゴルフもリズム感が大事。
そこで、タンコロには「1、2の3」と口で言いながら、一緒にパッティングしてたんだ。
全部で9ホールあったけれど、その半分位行ったところで、タンコロもボクと一緒に「1、2の3」と言う様になった。
これにはボクもニコニコ。
スコアは言えないけれど、結局、このコースと、最も難しかったチャンピオンコースを全員で廻ったんだ。
どうも、ゴルフコースも、タンコロにとっては、公園みたいに写ったらしく、自分の番以外はコースの中を走り回っていたよ。
ゴルフを終え、ペンションに戻ったのが6時近く。
6時半から夕食だったんで、あわただしかったけれど、食事を終えて部屋に戻ったら、家族全員爆睡してしまった(笑)
気がついたら、夜の9時。
そこで急遽、全員を起こして、外に花火をやりに出たんだ。
最近は、花火も近所から苦情が出るため、うっかり自宅の近所では出来ない世の中になってしまった。なんと、嘆かわしい・・・季節感もなにもありはしない世の中になっちゃったね。
そんなんで旅先で花火となったんだけれど、タンコロは花火の勢いに驚いていたらしく、ちょっと離れて花火を見ていたよ。
「タンコロ、おいで!」というボクの声に、ようやくボクの近づいてきて、やっと花火を持ったんだ。
なんとも言いようのない不思議な表情をしてたよ、タンコロは(笑)
でも、なんだか楽しめたようで、「おとうちゃん、花火、好き!」とか言ってたよ。
その後は、またもや家族全員で露天風呂に入り、全員速攻で眠るのかな、と思いきや、子供たちは夜中だというのにはしゃぎ始めてしまった。
多分、ボクとタンコロが一番先に眠ったんじゃないのかな。
タンコロはボクの腕の中で眠り、朝は秋桜のフトコロで目を覚ます。
この鉄則を旅先でも忘れないタンコロでした(笑)
・・・ということで、次回が最終章になります(あくまでその予定です。笑)
余談だけど、ボクはこの日、Tシャツを着てました。
着てましたけど、しっかり日焼けしちゃいまして、未だに肌がボロボロです(笑)
強い日差しって、Tシャツも通しちゃうのね・・・ってこの歳になって気がつきましたよ(笑)