道へのこだわり

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Nice!

今日はマンションの管理室に用がありました。
基本的に私の行きたいところには、ツヨは素直には行きません。
断固として、自分の行きたい道へ行きます。
家を出る前に行き先の写真を見せて、納得してから出かけ、
用が終わったら、いつもの道でさっさと帰る。
これが基本です。
(・・応用はあまりありません。)

こんなことがあろうかと私一人の時、
夏休み前にマンション周辺の写真をたくさん撮っておきました。
ポスト、クリニック、薬局、ごみ置き場、コンビニ、管理室、駐車場と車。
これ以上の徒歩での外出はできません。
暴れたら帰ってこられなくなります。

早速、できたての管理室の写真を玄関で見せると、
ずんずん、手を引くように歩き出します。
管理室で用を済ます間、ギャーギャー言ってましたが、
①管理室、②ソファに座るにしたら、一応待ってました。

そこからが、まずかった。(また失敗談なのか。)

用事を済ませて、私はホッとしすぎた。
ちょっと手綱を緩めたら、ツヨの目がとある方面をさしてキラッ光った。
ちょっとぐらい、いいか。外に出たの2日ぶりだし。
と、ツヨの行きたいほうへ、行かせてみた。
するとドンドコ進む。家からどんどん遠くなる。
あれれっ、まずい!と思ったときにはもう遅い。
私が行きたいほうへちょっとでも手を引こうものなら寝そべって「キャー!」
絹をさくような悲鳴。
体に意志の力がみなぎっていて、制止できない!抱っこも暴れる!
見ていた人は、まるで私のほうが「なんて怖い鬼母!」にしか見えなかったでしょうね。

10分で帰るはずだったのに、一時間、炎天下を歩きました。

行く先はなんと、一回しか行ったことのない、知り合いのマンション。
エレベーターの場所も間違わず、一軒一軒玄関を見て、
ピタッと止まり、その家のドアノブまで回しました。

お、恐るべし記憶力・・・

もう住んでいないので、「いません。帰ります。」
と言うと、踵を返して、帰路につきました。

今日の反省点。
管理室のあと、ポストなど目標の写真を持っていくべきだった。
主導権を譲る気配を見せてはいけなかった。
お菓子やジュースなど、「つるもの」を持っていくべきだった。
用事が済んだら、さっさと帰る、はやはり基本でした。

ちなみに一時間の間、コトは一生懸命歩いてました。
最初は楽しそうに。だんだん暑くてへばり、
「お母さん、私、おうちに帰りたい。」
思いっきりにこやかに、「もうすぐ帰れるからね!」
となぐさめました・・・。

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